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「神籬(ひもろぎ)」とは、神道の言葉で、祭祀(さいし)を執り行う際に神様が降臨されるための依り代となるものなどをさす言葉。そんな神籬ですが、Twitterにて廃材再生師である加治聖哉(@scrapanimal)さんがご投稿した神籬に14.9万いいねが寄せられ話題を集めています。そのあまりにも神々しく、美しい神籬の姿は見るものを魅了しています。今回は製作秘話を伺いました。
神籬 pic.twitter.com/m1QVV0HsVA
— 廃材再生師:加治聖哉 (@scrapanimal) September 24, 2022
廃材で制作されたという「神籬」のツイートを見つけました。頭の先から尻尾の先まで全て制作者さんのこだわりが詰まっているのが伝わって来ますね。命を宿り、今にも動き出しそうな迫力があります。
ツイートのリプ欄には、神籬の圧巻の完成度に「すご過ぎる」「かっこいい」といった絶賛の声が相次ぎ、注目を集めています。
・威風堂々かつ泰然、永く永く在り続けそうな存在の大きさを感じる すごいかっこいいです!
・これを作った技術もすごいと思うのですが、なにより姿がかっこよくて一目惚れしました……
・迫力や躍動感が伝わって来ます。実物はもっとスゴいんだろうなぁ。
・威嚇してるのかな?今にも飛びかかってきそう。
廃材再生師の加治聖哉(@scrapanimal)さん(以下、加治さん)にお話を伺いました。加治さんは作品制作を通し、地域活性化に取り組まれていたり、今まで多数の展示会で作品を発表されていらっしゃいます。
■廃材を使用した作品を作り始めたきっかけは?
ーー大学の頃、建築生の家具制作の授業で、完成した家具たちの裏で無造作に捨てられており、まだ使える材料を見てもったいないと感じたところからなにか出来ないかと考え始めました。
モチーフは私が動物が好きで、実物大の方が迫力があると思ってこのように制作しています。
■今まで何作品くらい制作されてきましたか?またどのようなテーマの作品が多いですか?
ーー約80種程制作してきました(上記の写真のようなイワシも制作しており、1800匹いますが1種と考えて……) 今まで実在する生き物をメインに作って来ましたが、最近は恐竜や幻獣、神として祀られる動物も作りたいと思い、神籬を制作しました。 またシンプルに大きい山犬に乗ってみたいという気持ちもあって作りました。
■神籬の作品のこだわられたところを教えてください。
ーー今回の神籬は、毛並みの表現が難しく苦労しました。 素体は5月にできていましたが、毛並み使える材料がなかったため制作を中断していました。 最近毛並みに使える材料(片栗粉の空箱)をいただけたので、完成させることができました。
■いいねやRTされるなど大きな反響がありますが、今のお気持ちは?
ーー大勢の方に神籬を見ていただけて嬉しい気持ちでいっぱいです。 完成の前の途中経過のツイートで意図せず少しバズってしまったので、完成品が伸びなかったら寂しいなとは思ってました笑
加治さん、お忙しい中、貴重なお話をしていただきありがとうございました。
それにしても、神籬の存在感が神がかっていて魂を揺さぶられる程、惹きつけられますね。
加治さんは今後について、「今後は実在する動物はもちろんですが、恐竜や伝説の生き物、人なども作りたいです。 近々の目標は関東や関西の方でも展示して多くの方に見ていただきたいです。」と語られていました。今後の作品は一体どのような作品を生み出してくれるのでしょうか?加治さんの新作にも注目していきたいですね。
アートといえば、空洞レジンで出来た海の生物にも美し過ぎて魅了されますよ!
Source:廃材再生師:加治聖哉(@scrapanimal)