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あなたはご自分の暗算力に自信をお持ちですか。上のような足し算の答えを暗算によって出して欲しいのです。これから8個の数字をお見せします。それら8個の数字を順に足して答えを出してください。足し算そのものは非常に単純なので簡単すぎると思う方がいるかもしれません。しかし、この問題、10人のうち7人は正しい答えを出すことができません。暗算ですから電卓やスマホを使ってはいけません。あなたは正しい答えを出すことができるでしょうか。
先ず1000という数字を頭の中に入れて下さい。
「1000+40」ですよ。出てきた答えは頭の中にしまっておいてください。次に進みますよ。
先程までの答えに1000を足してください。ここまでに出てきた数字は、1000、40、1000です。
1000と40と1000と30を足すということです。この4個の数字を足した答え、正しく出せていますか。
1000という数字がたくさん出てきますね。もし、頭の中がごちゃごちゃしになってきたら、もう一度最初からどうぞ。
今度は20を足してください。ここまでの足し算の答え、もう少し頭の中にしまっておいてください。
1000を足すのはこれが最後です。ここまでで何回1000を足したでしょうか。
これまでに足した数字に、更に10を足してください。ここまでに出てきた数字は、1000、40、1000、30、1000、20、1000、10の8個です。これら8個の数字を足して答えを出してください。簡単な足し算ですよね。では、あなたが出した答えを教えてください。あなたが出した答えは...。
あなたが出した答えは、もしかすると5000でしょうか?もしもそうでしたら、残念ながら5000は答えではありません。もう一度計算してみて下さい。
答えは4100です。出てくる数字は端数がなくて計算しやすいものです。単純な足し算であるにも関わらず、この計算の答えを”5000”と答える人がほとんどです。
最後に”10”を足す前までの答えは、”4090”です。この”4090”という数字に仕掛けがあるのです。90に10を足すと100になるのは誰でもわかっているのですが、4090に10を足すと区切りのよい5000になるような錯覚を起こしてしまうらしいのです。ひっかけ問題とも言い換えられますね。
しかし、錯覚を起こすことなく、4100という正しい答えを出すことができる人もいます。その人は、頭の中できっちりと計算していた人です。簡単だと思われることにも、気を抜くことなく慎重さを失わない人といえるのではないでしょうか。
数字は見方を変えるといつもとは全然違う顔を見せてくれることがあります。数字の問題は気を許すことができません。3枚のカードを並べて7で割り切れる数字をつくれ! という問題もそうでした。