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「隠し絵」というものをご存知でしょうか。1枚の絵の中に、見た瞬間には気付かれないようにして別の絵を隠している絵のことです。もとの絵を逆さまにしたり視点を少し変えたりすると隠されている絵をはっきりと見ることができます。自然界では、意識的に隠さなくとも偶然に隠し絵が出来上がることがあります。この写真の中には、アゲハ蝶の幼虫が写っていますが、自らをカモフラージュしているので見つけにくくなっています。アゲハ蝶の幼虫を見つけ出すことができますか。
成長の過程で色は変化していきますが、アゲハ蝶の幼虫の色と形はおおむねこのようなものです。この写真をヒントにして探して見て下さい。
3匹の幼虫がまるで花の茎に成りすましているかのようにようにして茎にくっついています。
この花にも幼虫が隠れています。どこに隠れているでしょう。
こちらも花の茎と同化しています。アゲハ蝶の幼虫はあまり移動しませんが、食欲は旺盛です。幼虫の近くに白い花が見えます。少し前までは、幼虫の周りには白い花がたくさんあったのですが、今は全部食べてしまって丸坊主になっています。
花の名前は、当帰(とうき)といって、かなり強い香りを持っています。アゲハ蝶は、当帰やみつば等香りの強い植物に卵を産みます。
幼虫は成長するにしたがって色が濃くなってきます。少し目立ってきているので、こちらはかなり見つけやすいです。見つけることができますか。
この位色が濃くなってくると目立ってくるので外敵にも襲われやすいです。しかし、鳥の糞のようにも見えなくもありません。この幼虫は無事にアゲハ蝶になることができるでしょうか。
こちらの幼虫はかなり大きくなっています。きっと、もうすぐサナギになります。全体的に緑色で見つけるのが大変です。
緑色が濃くなっていて見つけやすそうですが、周りの葉っぱの色と同じようになっていて、かえって見つけにくくなっています。サナギになる前には、食欲はさらに旺盛になります。たくさん食べて栄養分を蓄えた後、お腹の中に残っている固形物を排泄して、サナギになります。
アゲハ蝶の幼虫を始めて見ると、気持ち悪いと思ってしまう人が大勢います。しかし、卵から成長を続けた幼虫がアゲハ蝶になる瞬間を見てしまうと、命の大切さというものを感じずにはいられません。
毎日が忙しいと自然と触れ合うことは難しいように感じてしまいます。でも小さな自然ならば身近なところにあるかもしれません。ミステリー過ぎ!牛は想像以上に首が曲がることを発見! では、広い牧場で放牧されている牛の姿にほっとさせられました。