紙で作った6個のパーツを並べて1頭のロバを作りました。元気に駆けるロバを作りたかったのですが、並べ方が良くなかったのか、少し疲れているようなロバになってしまいました。ロバは元気に駆けまわりたがっています。4本の脚と尻尾をうまく並べ替えて、あなたが、元気に駆けるロバにしてあげてください。100年以上も前からあるパズルです。



今の状態では、このロバはどうにか歩いているという風にしか見えません。4本の脚と尻尾をどのように並べ替えると元気になるのでしょうか。このパズルは、自由な発想で物事をとらえることができている人ならば、答えがパッと頭の中に浮かんでくるかも知れません。




4本の脚はそれぞれ異なった形をしていますが、移動するうちにわかりにくくなってしまう可能性があります。混乱を避けるために、尻尾も含めて4本の脚に番号をつけました。さぁ、では始めてください。




「始めてください。」と言われても、答えはすぐには出てきません。ヒントを出しましょう。図の中のある部分を赤い円で囲みました。ここに注目してください。何か見えてきませんか。




「何か見えてきませんか?」と言われてもね~。4番と5番の脚を移動しました。このヒント大サービスですよ。今度こそ、何か見えてきたはずです。ロバの頭と尻尾です。えっ、どういうことでしょう?頭の中が混乱してきます。「ロバの頭は最初からあるじゃないか。それなのに、また頭が見えてくるなんておかしいだろう。」という声が聞こえてきそうです。

そうなんです。おかしいのです。このパズルは常識的なものの考え方だけをしていては解けないのです。4本の脚と尻尾を並べ替えると、”茶色の元気なロバ”になると考えていると、いつまでたっても元気なロバは現れません。あなたがもし、物事を自由な発想でとらえることができる人ならば、答えはもう目前です。

「なかなか自由な発想ができないんだ。」という人も大丈夫です。常識的に考えていてはできないということがわかったのですから、これまでとは違う方法を考えればいいのです。すぐに答えを見ないで、どうぞ答えが出るまでの過程を楽しんでください。



-答えです

まだ移動していなかった2番と3番の脚、尻尾を並べました。



「えっ、どこにも元気なロバなんていないぞ。脚や尻尾だってバラバラで、疲れているどころか悲惨なロバになってしまっているぞ。」と思った方、もう一度よ~くみてください。ロバの胴体と、4本の脚と尻尾の間にできているクリームの部分にロバの姿が見えていませんか。




-まだ、元気なロバを見つけられない人のための答えです。

ロバの胴体と、4本の脚と尻尾の間にできている部分を赤くしてみました。ここに、脚を元気に広げて駆けているロバがいます。



このパズルは、サム・ロイド(1841.1.31~1911.4.10)によって考案されました。彼は生涯を通して各種パズルの製作に取り組み、当時考案されたパズルが現代でも楽しまれています。パズルは答えを出すまでには時間がかかりますが、答えを出すまでの時間は実に楽しいものです。

今回のパズルは、思わぬところに答えがありましたが、3枚のカードを並べて7で割り切れる数字をつくるパズル も、視点を変えることによって答えが出てくるパズルでした。

(秒刊サンデー:わらびもち)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 出来れば凄い発想力!このロバを素早く「元気に駆けるロバ」をつくるパズル!