世の中には不思議なものやことがいっぱいありますが、この絵も不思議なものの中のひとつと言えるでしょう。何が不思議かって、この絵が「日の丸」というのですから不思議と言わずに何と言えばよいのでしょう。「日の丸」といえば、”白地に赤い円”というのは誰もが知っていることです。今は”黒地に青い円”ですが、あることをすると「日の丸」になるのです。



-”あること”って、どんなことでしょう

あることをする?。画面を傾けてみる、横から見てみる、一瞬目をつむってから目をパッと開いてみる...などいろいろと方法があるのですが、どんなことをすると白地に赤い円の「日の丸」にできるのでしょうか。

黒い色が白くなり、青い色が赤くなると通常の「日の丸」になります。色を変える、あるいは色が変わるというのは、色彩の錯覚が考えられます。そうなんです、この絵は、色彩の錯覚を利用すると通常の「日の丸」として見ることができます。


-この絵を「日の丸」にするには...

この絵の中心を明るい光の下で1分間位じっと見つめてください。そして、そのあとで、視線を白い壁や天井などの背景が白いものに移してみてください。見つめる時間は30秒くらいでも大丈夫な人がいます。



「日の丸」が見えましたか?視線を移してすぐに見えなくても、しばらく視線をそのままにしておくと、はっきりと浮かび上がってきます。



-下の絵は何の絵でしょう?

色は違っていますが、このようなデザインを見たことはありますね。「日の丸」と同じ見方をすると、「アメリカ合衆国の国旗」を見ることができます。



いかがでしょう?「アメリカ合衆国の国旗」に見えましたか。


-ふたつの絵が、通常の「日の丸」や「アメリカ合衆国の国旗」に見えたわけは...

ある色をじっと見つめた後に、視線を白い壁や天井などの背景が白いものに移すと、今まで見ていたのとは違う色(補色)が浮かび上がってくることがあります。これを補色残像現象といいます。そして、この現象を利用しているのが色彩の錯覚です。

「青い色」と「赤い色」はお互いに補色の関係にあります。それで、青い円が赤い円になったのです。多くの人は、補色残像現象を体験することができますが、中には体験することができない人もいるようです。

下の図を見てください。色の異なる円が12個あります。向かい合っている円の色同士を、お互いに補色といいます。



上の図を参考にすると、あなたも色彩の錯覚を利用した絵を作ることができますよ。自作して周りの人と楽しんでみるのも面白いのではないでしょうか。


(秒刊サンデー:わらびもち)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 不思議過ぎる!1分間見つめ視線をそらすと「驚きの何か」が見える不思議な画像