2016年、最高時速600キロのリニア開発計画に着手したと報じられた中国。このニュースはその続報となりそうだ。China Daily(中国日报)は5月3日、中国の"高速列車"開発計画が順調に進んでいると報じた。開発中の"高速列車"は2種類。最高時速600キロのリニアと時速402キロの国際線だ。もし完成したとすれば日本最速でギネス認定されたJR東日本のリニアに匹敵する事になる。すでに世界最大の高速鉄道網を有する中国が乗り出した"高速列車"開発計画。開発は中国最大の鉄道輸送機器メーカーであるCRRCが行い、現在国産技術となる『時速600kmのリニアモーターカー』『時速400kmのフリーゲージトレイン』の開発が進んでいるという。









ー 北京 - 上海間の移動時間がたった2時間




この"高速列車"が運行すれば、中国最大の都市である北京・上海間の移動時間はたった2時間に短縮されるという。北京から上海までは約1200km。驚くべき速さだ。

普段我々が体感できる新幹線の最高速度は、東北新幹線E5系「はやぶさ」でも最高時速320キロ。それを凌ぐ走行がどんなものなのかは、こちらの動画でご確認頂きたい。2015年に山梨県で実施されたJR東日本リニア試乗会の様子だ。時速400kmで通過する列車、時速500kmで走行する車内の様子など息を呑む光景が収録されている。








ー 従来のエネルギーより10%削減でエネルギー効率が向上



この計画で開発される列車はエネルギー効率も性能アップしているという。高度専門技術者のQiao Feng氏は同誌で






炭素繊維やアルミニウム合金など、将来の高速列車の研究と生産に新しい材料を適用し、重量削減とエネルギー効率の向上に役立てます。



とコメントしており、環境にも配慮した計画である事が伺える。



ー "観光業とビジネスに革命体な影響" → 開発完了後はリニア市場形勢に変化も?



China Daily(中国日报)はこの野心的な開発が完了した暁には『観光業とビジネスに革命的な影響を及ぼす』と報じ、ユーロ圏に焦点を当てたものは約60カ国の経済を結び付けるとも報じている。

中国が狙うのは海外への技術輸出。現在の高速列車市場を牽引するのは日本とドイツだが、国産技術を使った『時速600kmのリニアモーターカー』『時速400kmのフリーゲージトレイン』計画を中国が完遂した暁には凌ぎを削る事になるかもしれない。

技術力では世界でもトップクラスの日本だが、近年は諸外国に押され気味。眠れる獅子が目覚めの時を迎えた今、いつまでも胡座をかいている訳にはいかないだろう。



掲載元:http://www.dailymail.co.uk/travel/travel_news/article-4469354/Next-gen-Chinese-bullet-train-ready-2020.html



(秒刊サンデー:槙島)
情報提供元: 秒刊SUNDAY
記事名:「 【JRヤバい?】中国、時速600kmの超高速列車開発が順調である事が判明!