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ピアッジオ人気は加速するか? 日本における展望をアジアパシフィック副社長に訊いてみた


先月東京ビッグサイトで開催された東京MCショーのピアッジオブースでは、同社ベトナム会長兼アジアパシフィック代表取締役副社長のGianluca Fiume(ジャンルカ・ フューメ)氏によるプレスカンファレンスが行われた。同氏が公式に来日するのは今回が初。そこで編集部ではフューメ氏に取材を申し込み、アジア、ヨーロッパにおける今後の展望について、話を聞くことができた。(PHOTO&REPORT:近田 茂 取材協力:片岡真紀)

Q. 今回の初来日の意図は?


A. 実は昨年6 月に観光で初来日しました。今回はお仕事で初、2 度目の来日です。日本はとても大好きな国で、10ヶ月前に現職に着任しチェアマンという立場で、日本市場への関わりを強く持ちたいと言う意思表示の意味合いもあって公式訪問に。ピアッジオグループジャパンの仲間をサポートする意志表示もありました。






Q. アセアン市場拡大の割に日本の2輪人気はいまひとつと言える状況ですが、ビジネス面から日本市場をどのようにご覧になられていますか?   


A. アジア全体の市場は膨らんでいます。我々にとっては日本の市場も実は拡大傾向にあるんですよ。




Q. 日本の市場動向が、アセアン諸国でも参考になるのでしょうか。


A. もちろん我々が見ているのはアジア全体で今後も成長を見込んでいます。そこには日本も含まれています。実際2017年度は微増ながらも販売実績が伸びました。私は日本市場もまだ20%の拡販ポテンシャルがあると思っています。どのブランドでももっと伸ばせる可能性があり、成長を目指しています。






Q. 失礼ながら、ベスパはともかくアプリリアやモト・グッツィの日本での知名度は十分では無いように感じられますが、今後の展開や戦略は?


A. それぞれのブランドを訴求します。弊社は多くの個性あるブランドを抱えその総合的な商品資産(商品力)に強みを持っています。日本に投入している3ブランドもレーシーなアプリリア、レトロな乗り味のモト・グッツィ。そしてベスパはピアッジオを象徴するブランドとしてリリースしています。既に世界では300 の販売拠点を展開し、各ブランドの個性的なDNA を訴求している最中です。コーポレートアイデンティティの徹底も含めて積極的に広めていきたいと考えています。もちろん日本でも既に動き始めていますよ。




Q. バイクユーザーの年齢が高い日本の特殊性についてはどのように思われますか?


A. 日本市場は最もユーザーが洗練されています。経済的にも先進国。これからの市場拡大にあたって重要な市場だと考えています。簡単ではなく、大きなチャレンジになります。日本市場は決して小さくはありませんし、攻める価値は十分にあります。日本の責任者には若手役員が着任し積極的な戦略を展開しますよ。結果を出すためには、人への投資、人を大切にすることを重視して行きたいと思います。




Q. 最後に若い世代へのビジョンは?


A. ラッキーなことに、ピアッジオは総合メーカーとして商品のラインナップが充実しています。SNS 等を活用したユーザーとのコミュニケーションも得意としており、若いユーザーと多くの接点を持つ施策を考えています。




編集部:長々とご対応頂き、ありがとうございました。






インタビュー中、終始サワカヤな笑顔を絶やさないフィーメ氏のお人柄に甘えて、意地悪な質問まで投げかけてしまったが、常に気さくにかつ真摯な対応を頂いた。また年内にはベスパエレクトリカ(EV) の導入計画もあるとか。ちなみに現在日本ではモト・グッツィ、アプリリア、ベスパの3ブランドを展開するピアッジオだが、同グループには知る人ぞ知るジレラやデルビもあり、若いユーザー向け商品等、様々な展開が可能。総合メーカーとしての企業資産は豊富。今後の各ブランド展開に期待できそう。そして各人気動向にも注目していきたい。

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