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「ウルトラスエードとアルカンターラ」で拡大する高級人工皮革市場を押さえる東レ


東レは、1月16日、日本で生産するスエード調人工皮革ウルトラスエードの生産設備増強を決定したと発表した。

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東レのウルトラスエードと言えば、グローバルで確固たるブランドを築いているスエード調高級人工皮革だ。同じく、イタリアのアルカンターラ社のアルカンターラも、ウルトラスエードと並ぶブランド力を持つ。アルカンターラ社は、東レの子会社である。

多くのメーカーが高級グレードのシートにウルトラスエードを採用する。これはスバルのCrossover7の例。

このウルトラスエードとアルカンターラはともに、東レの故・岡本三宜博士が1970年に開発した独自の超極細繊維生産技術をベースにしている。その後、40年を超える歴史のなかで、それぞれのブランドがその基盤となる技術に独自の開発を加えて、それぞれのアイデンティティを形成してきた。実際、天然皮革と比較しても、耐久性、風合いでも見劣りすることはなく、価格的には最上級の天然皮革よりはもちろんコストは低いものの、中級の天然皮革よりも確実に高い素材だという。


東レは2ブランド戦略を導入後、差別化を追求してきたが、今後もこれを強化していく。




ウルトラスエードは、メイド・イン・ジャパンの先端材ブランドとして、グローバルに展開する、上質な高級スエード調人工皮革だ。商品力の高さ、品質の確かさ、顧客要求に応じた多彩な商品展開が高く評価され、従来のファッション、インテリアに加え、近年では特に高級車の内装用途で急速に需要が拡大している。


さらに、航空機内装やコンシューマーエレクトロニクス分野など新たな用途の需要も増加しており、2019年にはウルトラスエードの生産能力が不足する見通しだ。


今回の生産設備の増強は、こうした旺盛な需要に対応するものであり、高品位なウルトラスエードをタイムリーかつ安定的に供給することが可能となる。




世界の自動車生産台数は年率約2%で成長が続いており、とりわけ高品位なスエード調人工皮革のメインターゲットとなる高級車が大きく伸長している。スエード調人工皮革の需要は、高級車を中心とする自動車内装における採用及び使用部位拡大や、天然皮革の代替により、今後も年率約7%の成長が予測されている。

日本マイクロソフトが国内で発売している最新デバイス「Surface Laptop」のパームレストと「Surface Pro Signatureタイプカバー」には、アルカンターラが採用されている。
自動車以外にも靴やファッション業界で評価が高い。


東レグループでは、こうした動向に対応して、すでにイタリアの子会社 アルカンターラ社でメイド・イン・イタリアの高級素材、アルカンターラの生産設備増強を進めているが、今回のウルトラスエードの増強により、強力な生産体制を背景として、両ブランドによるグローバルな人工皮革事業の拡大を加速する。






そこで、東レは、滋賀事業場(滋賀県大津市)および岐阜工場(岐阜県安八郡)において、ウルトラスエードの生産設備の新設・高度化を行ない、現在の約1.6倍となる年産約1,000万m2に生産能力を高める計画だ。稼働開始は2019年9月を予定している。




東レグループは、先端テクノロジーによる多彩な商品群を有する日本発の先端材ブランドであるウルトラスエードと、イタリア・マネジメントによる固有のポジショニングのラグジュアリーブランドであるアルカンターラをスエード調人工皮革のグローバルブランドとして、世界の全地域、全用途に展開している。


東レグループは、今後もウルトラスエードとアルカンターラを両輪とする強力なブランド力を武器に人工皮革事業のさらなる拡大を目指す。

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