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日立金属、高ロバスト性 Ni-Zn 系ソフトフェライト材料「ND57S」を新たに開発


日立金属株式会社は、外部応力や温度変化に対する信頼性を向上させた、高ロバスト性Ni-Zn 系ソフトフェライト材料「ND57S」を開発した。「ND57S」は、一般家電製品に比べ厳しい環境下での特性安定性が要求される自動車の機能性および安全性の向上に貢献する。

日立金属は、自動車用電装部品をはじめとするさまざまな電子回路に搭載される軟質磁性材料のひとつとして、ソフトフェライトコアを製造・販売している。磁心(コア)材料として安定した品質が高く評価されている。


近年、IoT 技術で用途が拡大しているセンシングおよびアンテナ技術は、厳しい環境下での特性安定性(ロバスト性)が必要とされており、その基幹部品であるコイルを形成するソフトフェライトコアには 応力、温度変化へ対応する特性が求められている。特に自動車用途(キーレスエントリーシステムやタイヤ空気圧センサー)は、使用環境が厳しく、樹脂モールド時の外部応力や使用温度変化に対するインダクタンス(電磁誘導の大きさを表す単位であり、誘導起電力が電流の変化する速さに比例するときの 比例定数のこと)の安定性要求も厳しくなっている。


日立金属が新たに開発した Ni-Zn 系ソフトフェライト材料「ND57S」は、日立金属独自の技術により、フェライト主組成の適正化と、焼成プロセス改良による結晶組織の微細化を実現し、従来材に比べ外部応力・温度変化に対するロバスト性能が向上している。


「ND57S」をキーレスエントリーシステムやタイヤ空気圧センサー用アンテナのコアに用いることにより、小型化、高性能化お よび高信頼性への貢献が期待できる。

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