レーシングドライバーの小林可夢偉(31)が、電動フォーミュラカーの国際シリーズであるFIAフォーミュラE選手権の開幕2連戦に、MS&ADアンドレッティ(アメリカ)から出場する。15日、同チームが発表した。2017/18シーズンは12月2日に開幕戦が、翌3日には第2戦がダブルヘッダーとして香港で開催され、小林にとっては今大会がフォーミュラEデビュー戦となる。日本人ドライバーが同選手権に出場するのは、2014年の佐藤琢磨、15年の山本左近に続いて史上3人目。

小林可夢偉選手

小林選手は兵庫県尼崎市出身。1996年に9歳でカートを始め、2000年には全日本ジュニアカート選手権のシリーズチャンピオンとなった。その後も着実にステップアップを続け、02年にフォーミュラトヨタで4輪デビューを果たすと、05年にはフォーミュラルノーのイタリアシリーズとユーロシリーズの両方で、日本人ドライバー初となるシリーズチャンピオンのタイトルを獲得した。そして09年10月、ブラジルGPでF1デビュー。12年の日本GPでは鈴木亜久里、佐藤琢磨に次いで、日本人ドライバー3人目のF1表彰台獲得を達成した。近年は世界耐久選手権と、全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦中。今年6月のル・マン24時間レース予選では、コースレコードを塗り替えている。



出場の決まった小林は、

「今回香港でフォーミュラEに参戦する機会を作ってくれた、チームオーナーのマイケルとアンドレッティ・フォーミュラEチーム、そしてMS&ADをはじめ、スポンサーとパートナーのみなさまに感謝します」

と、まず謝辞を述べ、続けて、

「アンドレッティは世界的に著名なレーシングファミリーでもあり、その一員としてフォーミュラEのレースを戦えるのは大変光栄なことです 。 正直なところ事前にきちんとしたテスト走行ができずにレースに挑むのは簡単なことではありませんが、チームも最大限のサポートをしてくれているので心配はしていません。香港ではいいレースができることを楽しみにしています。みなさま応援よろしくお願いいたします」

と、デビュー戦へ向けた心境を語った。

10月上旬に実施された、スペイン・バレンシアでの公式プレシーズンテストに参加できず、実質ぶっつけ本番でのぞむ小林だが、チームオーナーのマイケル・アンドレッティ(55)は、

「香港でのシーズン開幕にあたり、アンドレッティのカーナンバー27に小林のような優れたドライバーを迎えることができたのは非常に幸先が良い。F1でもWEC(世界耐久選手権)でもその実力を見せつけているから、今回の件はフォーミュラE選手権にとっても次のステップとして申し分がない」

と意に介さない様子で、

「日本のファンの情熱は本当に素晴らしいから、香港でのデビュー戦でも、彼に対する熱烈な応援を目の当たりにすることになるだろう」

と、大きな期待を口にした。



MS&ADアンドレッティは、14年の選手権創設時から活動を続けているチームで、昨季のチーム成績は総合7位。 それ以前も6位(1季目)と7位(2季目)で終わっているため、まずは上位進出が課題となる。もうひとりのドライバーは、アムリンアグリ所属時代に優勝1回の経験を持ち、参戦4季目を迎えるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(26・ポルトガル)。



2017/18FIAフォーミュラE選手権は、香港でのダブルヘッダーを皮切りに世界各地を転戦、来年7月末のカナダ・モントリオールで行なわれる最終戦まで、10チーム20台によって全14戦が争われる。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 小林可夢偉が、フォーミュラEの開幕戦香港大会に出場決定!