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〈スバル・VMレヴォーグ〉あらためて問うVMG/VM4 LEVORGはどんなクルマなのか?


あらためて問うVMG/VM4 LEVORGはどんなクルマなのか?




不屈の名車「レガシィツーリングワゴン」からのバトンを受け継ぎ、21世紀に相応しい、正統派スポーツワゴンの地位を守ってきた唯一無二の存在。



日本専用スポーツワゴン誕生


2013年11月の東京モーターショーで、スバルは新車種を世界初披露する。


それが革新スポーツツアラー「LEGORG」のプロローグであった。


その名の由来は、「レガシィ・レヴォリューション・ツーリング」から生まれた造語であり、新型車をスバルのグランドツーリング思想を受け継ぐ次世代モデルへと育むという想いが込められていた。


当時、XVやフォレスターなどのSUVの人気が高まる一方、看板モデルであるレガシィは、サイズアップを図ることで、北米では大成功を収めるも、国内では、大型化に対する不満の声も大きかった。


そこでスバルは、レガシィの中でも、特に人気が高かったツーリングワゴンのスポーティグレード「GT」のキャラクターと、日本にジャストなサイズを兼ね備えた次世代スポーツワゴンを企画する。


それは同時に、スバル躍進の原動力となった歴代レガシィツーリングワゴン開発の集大成を意味しており、その後のレガシィの方向性にも影響を与えた。


開発では、走りの良さにも徹底的に拘った。


まず走りの要となるボディ各部と基本骨格の強化を図り、超高張力鋼板を効果的に活用することで、軽量かつ高剛性なボディに仕上げた。


その結果、ねじり剛性係数を5代目レガシィと比べ、40%以上も向上させている。


足回りでは、ジオメトリーの最適化など徹底的な見直しを図ることで、優れた乗り心地と操縦安定性を高次元で両立。


さらにスポーツ性を強化したグレード「GT︲S」には、ビルシュタイン製ダンパーを奢り、レガシィとビルシュタインのコラボで培った味わい深い走りの魅力うを受け継いでいる。


そのスポーティな走りを支えるパワートレインは、1・6Lと2・0Lの水平対向4気筒直噴ターボエンジンを用意。新開発となる1・6Lエンジンは、環境性能と走りの良さを両立するスバル初のダウンサイジングターボであり、レギュラー対応の経済性の高さも自慢であった。


トランスミッションは、いずれもリニアトロニック(CVT)が組み合わされるが、高性能な2・0Lには、8速マニュアルモードを備えたスポーツリニアトロニックが与えられた。


さらに4WDシステムも、1・6L車は走行安定性重視の前後トルク配分60:40の「アクティブトルクスプリッドAWD」を、2・0L車にはスポーツ指向の強い前後トルク配分45:55の「VTD︲AWD」を組み合わせることで、走りのキャラクターも分けた。


レヴォーグを語る上で忘れてはならいないのがスバル独自の先進安全運転支援機能「アイサイト」だ。


レヴォーグには、初搭載となる最新式の「Ver・3」を採用。


ステレオカメラのカラー化と共に、広角化や望遠化を実現することで、センシング能力を向上。


さらに画像認識などを行う処理エンジンの高性能化により、衝突被害軽減ブレーキや全車速ACCなどの対応領域を拡大。


新たにステアリングアシストも追加された。


走りや機能だけでなく、細部の質感まで、スバルの開発者たちが徹底的に拘り開発したレヴォーグは、2014年6月の発売と共に、一躍大人気モデルへと成長。


国産ツーリングワゴン最後の砦となったスバルのプライドを見せつけた。


ただスバルとして予想外だったのは、1・6L車の大ヒットだ。


性能重視の2・0L車の人気が高まると思われたが、拘りの強いスバルの顧客は、レヴォーグの素性の良さをしっかりと見抜いていたのである。



レヴォーグを語る上でハズせないのが「アイサイト」



2014年にver.3としてレヴォーグに搭載されたアイサイトはその後も年次改良などで進化を続けている。

特に2017年に搭載されたツーリングアシスト機能がより便利と話題に。


SUBARUの先進テクノロジーをこの1台に



当時SUBARU最新の高剛性ボディ&シャシーがレヴォーグには採用され、上質な乗り味やダイレクトなスポーティ感を実現。

ロングツーリングも苦にならない、そんな1台を先進技術を投入して作り上げ

た。

プラットフォーム自体は国産屈指のスポーツセダン「WRX STI (VAB)」と共通。

レヴォーグの走りがスポーツカー並なのは当然といえる。


マルチファンクションディスプレイ MFDで近未来を体感



レヴォーグの先進性を感じる部分がこのマルチファンクションディスプレイ( 通称MFD)。

後期になり5.9インチに大型化された。


ボタンひとつで走りの違いを体感



レヴォーグでの走りの楽しさはこのSIドライブが大きく貢献。

2.0Lのみ「S#」が搭載。


パワーユニットはレガシィ継承の2.0Lと新開発1.6L



FA20直噴ターボはBR/BMから継続で搭載。

VMGは300psを誇るハイパワーワゴンとして唯一無二の存在に。

直噴ターボのFB16はレヴォーグに合わせて新開発された。


はじめて「STI Sport」がレギュラーグレードに



いまやWRX S4、BRZにも最上級グレードとして設定されているが、はじめてSTISportがレギュラーグレードとして採用されたのがレヴォーグだった。

高級感あるボルドーカラーのインテリアも話題に。


妥協なき進化を続けたワゴン



発売翌年となる2015年4月には、早速の改良を受けたB型に。


アイサイトの機能を強化する「アドバンスドセーフティパッケージ」を設定。


標準となるGTに、新ダンパーを採用し、乗り心地を向上。


人気の1・6Lエンジンの燃費を向上し、エコカー減税に適合させた。


2016年6月の小変更でC型に進化した直後の7月、新たな最上級グレード「STI Sport」が登場。


専用デザインの内外装に加え、ボルドーを基調としたレザーシートを標準とした豪華仕様だが、最大のセールスポイントは、STIチューンの専用サスペンションで鍛えた走りにあった。


STI Sportは、高価な仕様ながら、初期受注では、レヴォーグ全体の約4割をしめる人気を集め、これが2・0L車の販売比率を高めることにも繋がり、やっとトップレンジの2・0L車にも、スポットライトが当たった。


2017年8月には大幅改良を受けD型に進化。


全車速域でアクセル・ブレーキ・ステアリングの操作をサポートする新機能「アイサイト・ツーリングアシスト」や後方をカバーする安全運転支援機能の追加など、アイサイトの機能向上も大きなトピックとなった。


同時にフェイスリフトも実施され、後期型マスクとなった。


インテリアも小変更を受け、マルチファンクションディスプレイの大型化やエアコンパネルの変更などのアップデートを受けている。


メカニズムでは熟成が図られ、サスペンションと電動パワーステアリングに手を加え、乗り心地や操縦安定性などの向上が図られた。


乗り比べてみると、C型とD型の乗り味は、かなり異なり、よりグランドツアラーとして乗り味と走りのレベルが、一ランク引き上げられたように感じる。


このD型でレヴォーグの味は、ほぼ完成形へと昇華したといえる。


スバル60周年を迎えた2018年6月にはE型に進化。


アイサイトの衝突被害軽減ブレーキの改良を実施し、より安全性能に磨きをかけた。


人気のSTIスポーツでは、メッキドアハンドルとピアノブラックのステアリングベゼルを採用する小変更を受けている。


最終仕様となるF型は、2019年6月に投入。既に熟成領域となっただけに、アナウンスされた改良点は、ハイビームアシストの作動速度が30kmまで引き下げられた程度。


しかし、レヴォーグファン、特にSTISportファンには気になる特別仕様車が登場した。


レヴォーグ初となるレカロ製フロントシートをオプション装着可能とした「S T I

Sportアイサイト ブラックセレクション」である。


インテリアをブラック基調としたのが特徴で、標準仕様のボルドーと異なるシックな仕様であった。


そして、2020年5月25日をもって、約6年のモデルライフを全うし、初代レヴォーグの受注が終了した。


いよいよ新型登場も秒読み段階となっており、スバル関係者によれば、新型は、現行型を遥かに超える進化を遂げているらしい。


だが、そのスポーツワゴンとしての魅力は、歴代レガシィから新型レヴォーグまで一貫していることを忘れてはならない。


その伝統を次世代に受け継ぐために、現行型レヴォーグが果たした役割は大きい。


もちろん、これからも初代レヴォーグは、多くのファンから愛され続けることだろう。



レヴォーグの祖先レガシィツーリングワゴンの歴史




1989年~1993年 初代 BF系

脱・ライトバンを掲げたカッコいいツーリングワゴンとして登場。

DOHCターボエンジンを搭載する” GT”が爆発的にヒットした。

セダンタイプのRSは、1993年のニュージーランド・ラリーで、スバルにとって初、レガシィにとって最初で最後となるWRC 優勝を飾っている。




1993年~1998年 二代目 BG系

量産用乗用車としては初となる後期型GT-Bに採用されたビルシュタインダンパーは、レガシィの象徴的なアイテムのひとつ。

GT-BのBはBilsteinのB。

ホワイトボディのGT-Bは憧れのクルマとしてスバルファンを魅了。

国産車初の280 馬力を達成したのもこのモデル。




1998年~2003年 三代目 BH系

このモデルチェンジでは、FF車が廃止され、全グレードが4WDになった。

先代に引き続き5ナンバーサイズを維持した点が、スバルファンの支持を得た。

ランカスターやブリッツェンなどの特別仕様車の追加も話題のひとつに。

セダンには新たにB4の名が与えられた。




2003年~2009年 四代目 BP系

レガシィシリーズ初の3ナンバーのボディサイズとして登場。

スバル車初となるカーオブザイヤーも獲得。

レガシィ最高傑作と言われるほどで現在もファンが多い。

エキマニが等長等爆になったことにより「ドコドコ音」がなくなった。

歴代最長のロングライフモデル。




2009年~2014年 五代目 BR系

レガシィのツーリングワゴンでは最後となるモデル。

北米を意識し、室内長・室内幅・室内高が広くなり、ゆとりのある室内空間となった。

電動パーキングブレーキの採用や、2010年のマイナーチェンジでは、運転支援システムアイサイトを搭載するグレードを追加。


 


ハイパーレブ Vol.245 スバル ・ レヴォーグ No.4 (2020/7/31)より



[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]



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