starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

今週末はボジョパ!?今年もボジョレーヌーボーが解禁されました


今年もこの季節がやってきました!ボジョレーヌーボーとは、フランス『ボジョレー』地区の『新しい(=ヌーボー)』お酒で、その年に収穫したブドウでその年に仕込みその年に頂くフレッシュなワインです。昨日迎えたボジョレヌーボー解禁日にいち早くお飲みになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?毎年11月の第3木曜日と決められているボジョレヌーボー解禁日ですが、どうしてこの日になったのか?ボジョレーヌーボーにあうお料理など本日もよもやま話、始まります。


なるほど!解禁日がうつりにうつって11月第3木曜日になった理由は?

フランス『ボジョレー』地区は、ボルドーと並ぶ銘醸ワインの産地ブルゴーニュ地方のワインで、ソーヌ川沿いリオン寄りの産地です。ブルゴーニュのワインでは白だとシャルドネ、赤だとピノ・ノワールのブドウ品種が知られていますが、ボジョレーヌーボーは、ガメイ・ノワールなどガメイ種から造られるフレッシュなワイン。ガメイ種は果実香に富み、軽くて酸味の優れたフルーティなワインに仕上がります。1800年代からデイリーワインとしてボージョレ周辺の地元住民を中心に楽しまれていました。そんな地酒だったのですが、料理店などで人気となり少しずつ流通するようになると、我先にと速さを競って出荷する者がでて、粗悪品も流通するようになりました。そこで最初に11月11日が解禁日として設定されました。それは、ボジョレー地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのがいつもだいたいこの日の周辺であり、さらにこの日はサン・マルタンの日という聖人の日であったため、縁起も良いしボジョレー・ヌーボーの解禁日にしよう、ということになったのです。ところが後に11月11日はサン・マルタンの日から無名戦士の日に変更されてしまったため、その日から一番近い別の聖人の日、サン・タルベールの日である11月15日に解禁日を移しました。しかしさらに問題が…。解禁日を固定してしまうと、年によっては土曜日や日曜日になってしまい、ファンが購入できないばかりか、売れ行きにも大きな影響があります(フランスでは日曜日休業の飲食店、販売店がほとんど)。そこで、フランス政府が1984年に解決策を考案。「毎年、11月の第3木曜日」という、毎年変動する解禁日になったというわけです。


火付け役者ボジョレーの帝王「ジョルジュ・デュブッフ氏」

もともと地元の人たちだけが飲んでいたボジョレー・ヌーヴォーは、やがてフランスのほかの地域でも飲まれるようになりました。そして、世界中で愛されている今日に至るまでにはあるワイン醸造家の存在が大きく関係しています。その醸造家の名は「ジョルジュ・デュブッフ氏」。

ボジョレー近郊でワインをつくっていたデュブッフ氏は、以前からボジョレーのワインの美味しさをもっとたくさんの人に知ってほしいと考えていました。そこで、1970年代に、パリのオペラ座の近くでボジョレーヌーヴォーの解禁を祝うイベントを行いました。これが大ヒット。それを機に「ジョルジュ・デュブッフ氏」は、世界各地にボジョレーヌーヴォーの解禁を祝うイベントを広めていきました。ジョルジュ・デュブッフのワインは、ネット通販でも購入できます。


ボジョレヌーボーの美味しさにあったお料理は?

ボジョレーヌーボーの美味しさはフレッシュというだけでなく「マセラシオン・カルボニック」という醸造方法にあるとされています。日本語に訳すと「炭酸ガス浸潤法」といいます。通常は収穫したぶどうを破砕してから発酵させますが、マセラシオン・カルボニック法では、破砕せず縦型の大きなステンレスタンクに上からどんどん入れてしまいます。タンクの下の方のぶどうは重さでつぶれ、果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。

発酵が始まると炭酸ガスが生成されますから、次第にタンク全体が炭酸ガスで充満します。その中ではつぶれていないぶどうの細胞内部で酵素の働きによってリンゴ酸が分解され、アルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され、ぶどうの皮からも成分が浸出します。この方法で造ったワインはタンニンが少ないわりには色が濃く、渋みや苦味が通常のワインより少なくなります。リンゴ酸も分解されるので、味わいもまろやかになり、炭酸ガスによって酸化が防止されるのでワインがフレッシュに仕上がります。全体的にライトな感じにできあがり、独特のバナナのような香りもします。したがって新酒の状態でも充分飲めるものになるわけです。一般的にマセラシオン・カルボニック法は上記のように自然に発生する炭酸ガスを利用する方法と炭酸ガスを外から注入する方法の2種類があります。ボジョレー・ヌーボーは短時間で醸造を行わなければならないため、後者の炭酸ガス注入法を行っているともされていますが、一方でボジョレーの人々は前者の方法を行っているとしてます。

いずれにしても、ライトで微炭酸のボジョレーヌーボーは、10度くらいが飲み頃の温度とされ、飲む前に冷やすことをお勧めします。そして、合わせたいフードベスト5は、チーズ(76.1%)、生ハム(67.4%)、ローストビーフ(45.7%)、スモークサーモン(43.5%)、サラダとカナッペ(30.4%)。シャンパンにあわせるオードブルのようなメニューが多く上げられました。また、ボジョレーヌーボーは意外にも和食と好相性。やや味が濃いめで油分の多い洋食に比べ薄味で素材の旨味を生かす和食は、一般の赤ワインよりもボジョレーヌーボーの方に向いているお料理なのでしょう。豆腐や明太子といった和の食材も、工夫次第でボジョレーヌーボーにお似合いのオシャレなメニューに変身します。

2018年は快晴が続く一方で雨にも恵まれたため、ボジョレーだけでなくブドウの品質、生産がともによく、フランス全土で素晴らしいヴィンテージとなりそうだという声も。いち早くヴィンテージを占う指標ともなるボジョレーヌーヴォー。わいわいと大勢で楽しむも良し、じっくり味わうも良し。秋の味覚をどうぞ楽しんでください!

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.