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1か月 なかなか季節進まず 暖冬・多雨傾向 日本海側の雪少なめ 突然の大雪注意


気象庁はきょう30日、この先の1か月予報を発表しました。寒気の影響が弱く、全国的に高温傾向に。また、東日本や西日本の太平洋側で、この時期としては雨量が増えそう。今日30日は、北日本で大雪の所がありますが、日本海側の雪は少なめ。ただ、突然の大雪に注意し、備えを。

●数値予報モデルによる予測結果

気象庁はきょう30日、この先の1か月予報を発表しました。

この先は、冬型の気圧配置が平年より弱く、全国的に季節風による寒気の流れ込みは弱い見通しです。
また、東・西日本太平洋側を中心に平年に比べて、低気圧や前線の影響を受けやすいでしょう。
右の図は、この先の上空約1500mの予想気温の平年差を示しますが、中国大陸から日本のはるか東にかけて、平年より気温が高いことを示す黄色やオレンジのエリアが、帯状にのびているのが分かります。

※前回、11月21日に発表された3か月予報の12月の予報に比べて、北日本では寒気の影響が弱い見通しに変わったため、高温の可能性が大きくなりました。また、東・西日本太平洋側では、低気圧や前線の影響を受けやすい見通しに変わったため、多雨の可能性が大きくなりました。

●全国的に高温傾向 太平洋側で雨多く 日本海側の雪は少なめ

今日30日は北日本の上空に強い寒気が南下し、積雪が一気に増えた所が多くなりました。

この先の雪の降り方が気になる所ですが、きょう30日に発表された1か月予報によりますと、これから北日本から東日本の日本海側は、雪や雨の降る日が増えますが、降雪量は平年に比べて少ない見込みです。特に、12月中頃は、北陸など東日本の日本海側で寒気の影響を受けにくく、雪や雨の日が少なくなるでしょう。

雪が少ないとは言っても、油断はできません。日本海や北日本太平洋沿岸の海面水温は、平年に比べて高い状態が続いています。このため、一時的でも寒気が流れ込むと、雪雲や雨雲が発達しやすく、大雪をもたらす恐れがあります。
今後も雪の情報に注意し、雪が降り積もった場合を考えて、除雪グッズなどを事前に準備しておきましょう。

東日本や西日本の太平洋側は平年に比べて、降水量が多く、日照時間は、平年並みか少ない見込みです。
太平洋側では例年、冬晴れが多い時期ですが、平年に比べると低気圧や前線の影響を受けやすく、雨の降る日が多いでしょう。
年越しの準備期間にあたる12月中頃は、曇りや雨の日が増えそうです。週間天気予報をこまめに確認しながら、大掃除や年末の準備などを進める必要があるでしょう。

●明日から12月スタート 寒さは一時的

明日から12月がスタートします。12月スタートとなる明日1日、2日は、全国的に冬本番の寒さとなるでしょう。ただ、それも一時的で、来週半ばは全国的に季節外れの暖かさとなり、季節が逆戻りする見込みです。

この先の1か月の気温も、全国的に平年より高くなるでしょう。
特に、12月前半は気温が高めの傾向で、なかなか季節が進まず、寒暖差が大きく感じられそうです。12月後半になるほど、全国的に寒い日が増える見込みです。年の瀬に風邪をひかないように、気温の変化にもご注意ください。

【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

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