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ファーストフードは添加物まみれ! ミネラル不足にご用心


「はたらく人のコンディショニング事典」(著:岩崎一郎、松村和夏、渡部卓)より

 

 

ファーストフードは食品添加物だらけ

安くて手軽で、しかもおいしい。ファーストフードって便利ですよね。コンビニ弁当やスナック菓子、カップラーメンなど、ジャンクフードばかり食べてはいませんか。

とくにお腹が空いているときにはおいしそうに感じられるファーストフード。実は、この「おいしそう」にはたっぷりの食品添加物が使用されているのです。

 
 
「ジャンクフード中毒」の元凶、食品添加物

Fat businessman eating junk food in front of a laptop

ファーストフード店の前を通りかかると自動的に、舌にのるとすぐにジュワ ッと油が出てくるポテトや、味の濃いハンバーガーにかぶりつきたくてたまらなくなる。

こんな症状に覚えはありませんか? 炭水化物や脂質がたっぷりのジャンクフード、大量に食べて体にいいわけがありません。「それでも我慢できない」というあなた。

それは立派な「ジャンクフード中毒」です。

この驚異的な中毒性、原因は食品添加物にあるのです。

街を歩けば、いたるところにファーストフード店があります。ハンバーガーの広告写真に食欲を刺激され、思わず注文。すぐに出てくるハンバーガーにかぶりつく…。

このとき、脳内では「ジャンクフード中毒」へつながる働きが発生しています。

ファーストフード店では「おいしそう」と感じてすぐに、強烈なうまみを得ることができます。この強烈なうまみは、濃厚な人工調味料 ・添加物によるものです。

このうまみが舌に直接働きかけると、脳はあるコードを記憶してしまいます。

「①ファーストフード → ②おいしい→ ③快楽物質の分泌」

というコードです。

Young girl eat fast food cheeseburger or hamburger on street. Brunette in black shirt

ファーストフード店に入り、食品添加物による強烈なうまみを得る。一連の行動を何度も繰り返すうちに、このコードは習慣化されていきます。

「ファーストフード店に入れば、簡単に快楽が得られる。」と、脳が覚えてしまえば、きっかけを得ただけでその刺激を求めるようになってしまうのです。

この強い快楽物質の分泌を促しているものはなんでしょう。そう、食品添加物ですね。つまり、濃厚な添加物がジャンクフード中毒を引き起こしていると言えるのです。

しかし、食品添加物の悪影響はこれだけでは終わりません。

 

食品添加物がミネラル不足を招く

 

食品添加物を消化するときには、大量の「ミネラル」が必要になります。

私たちの体は炭素・水素・酸素・窒素の主要元素、そしてミネラルで構成されています。このうち、ミネラルの働きは

・体液量の調整

・酸・アルカリ度の調整

・筋肉や神経の働きの調節

などです。生命維持には欠かせない重要な成分といえます。

しかし大量の食品添加物を摂取すると、その消化にミネラルを大量に消費しなければなりません。ジャンクフードを大量に食べてしまうということは、体内のミネラル不足につながるのです。

また、食品添加物はミネラルを消費するだけではありません。ミネラルを体内に吸収すること自体を阻害する働きも持っています。

 

亜鉛不足で味がわからなくなる

child girl does not like and does not want to eat vegetables

ミネラル不足の代表的な例として、「亜鉛不足」が挙げられます。

亜鉛の働きには

・皮膚を健康に保つ

・味覚を保つ

・成長ホルモンの機能を保つ

などがありますが、ジャンクフードの影響を受けやすく、日本人に特に不足しがちです。ファーストフードやコンビニ食品に多く 含まれる「ポリリン酸」や「フィチン酸」が、その吸収を妨げてしまうのです。

この亜鉛が不足すると、味を感じる「味蕾(みらい)」という部分に異常が発生します。具体的な症状として次のようなものがあります。

・味が薄く感じる
・甘みや酸っぱさが感じられない
・何を食べてもボソボソしているような感覚

これでは食事を楽しむことができず、食べる気が失せてしまいそうですね。

その他の症状としては、成長遅延、皮膚障害などがあります。肌が荒れたり、擦り傷の治りが遅かったり。

心当たりはありませんか?

 

亜鉛はバランスのいい食事から

Foods with Zinc on wooden table. Top view

亜鉛不足にならないためにはどうするべきでしょうか。ファストフードを控えることはもちろんのこと、積極的に亜鉛を摂取していきたいところです。

亜鉛が多く含まれる食品としては、牡蠣が有名です。しかし牡蠣にも旬があり、日常的にとる食品として現実的ではありません。

牡蠣には劣りますが、亜鉛を比較的多く含む食品は他にもあります。

・肉類

・大豆

・海藻

・穀類

例えば、主食に玄米、主菜に肉、副菜に海藻サラダ、大豆製品。定食のように一品目に頼りすぎず、バランスの良い食事を心がけましょう。

 

サプリメントは摂りすぎ注意!

The zinc supplementary white capsule with fresh oyster on block wood

「サプリメントで亜鉛を補おう」という考えには注意が必要。過剰摂取になる恐れがあります。亜鉛は過剰摂取すると、

・急性消化器症状(腹痛・下痢・吐き気など)

・鉄の吸収阻害

・銅の吸収阻害

などの悪影響が。鉄が欠乏すると貧血が、銅が欠乏するとコレステロール値の低下などが引き起こされてしまいます。

 

いかがでしたか? ファーストフードは健康に悪いというイメージはありますが、それはただ「太りやすいから」というだけではありません。ミネラルという体に必要な栄養の吸収を阻害してしまうのです。その食べ物を、体は本当に欲しているのでしょうか? 添加物のもつ中毒性・危険性を理解した上で、ファーストフードと向き合いましょう。

 

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