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藤井聡太名人に挑戦へ 豊島九段、タイトル争い復帰に安堵 将棋


 将棋の第82期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の最終9回戦全5局が2月29日、静岡市で一斉に指され、首位の豊島将之九段(33)が同夜、菅井竜也八段(31)を破って7勝2敗とし、藤井聡太名人(21)への挑戦権を得た。終局後、豊島九段は報道陣に、2020年の第78期以来となる名人戦登場について「名人を失冠した後は挑戦権争いに加わることが難しく、何とか挑戦権争いに加われるようにという気持ちで今期は指していました。(名人以外の)タイトル戦自体、挑戦が難しい状況になっていたので、また出られることをうれしく思います」と安堵(あんど)の表情を見せた。

「精いっぱい指せた」

 プレーオフにならずに挑戦権を獲得したことに対しては「(A級リーグは)途中からあまり内容や結果を伴わなくなってきていたので、特に今日の将棋がそうですが、自分なりに精いっぱい指せたのかなと思います」と振り返った。

 豊島九段は最近、振り飛車を指すなど、戦型の幅を広げる試みが目立つ。この点について聞かれると、「同じようなやり方を続けていてもなかなかうまくいかないので、何かしら変化させていけるようにとは思っています」と意識的に改善していることを明かした。

 藤井名人を意識した改善かと問われると否定し、「定跡から外れた初見の局面でしっかり判断できるようにしていることとつながっています」と明かした。

 藤井名人とのタイトル戦は22年の王位戦以来となる。最近の藤井名人については「非常に安定感があって、精度の高い将棋を毎局指されているという印象です」と述べ、4月の名人戦七番勝負開幕までに「作戦を考えることと、後は少しでも状態がよくなるようにやっていきたい。自分なりに全力を尽くして頑張りたいと思っています」と名人復位への決意を語った。

敗れた菅井八段「もう少し頑張らないと」

 一方、自力で挑戦権獲得の目を残しながら豊島九段に敗れた菅井八段は、「夕食休憩が明けてからあまりいい手が指せなかった気がします」と肩を落とし、5勝4敗で終わった今期のA級の戦いについて「もう少し頑張らないと、と思います」と言葉少なに振り返った。

 また、叡王戦と王将戦で挑戦者になった23年度の活躍についても「12月末ぐらいから、あまり将棋になっていないので、あんまりよくはなかったです」と最後まで硬い表情のままだった。【新土居仁昌】

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