母「産んだ赤ちゃんを捨てた」 死体遺棄容疑で逮捕 栃木・小山

　栃木県小山市の空き地で生後間もない乳児の遺体が見つかった事件があり、県警捜査1課と小山署は23日、同市城東2、派遣社員、伊藤七美子容疑者（36）を死体遺棄容疑で逮捕した。「自分で産んだ赤ちゃんを捨てました」と容疑を認めている。

　逮捕容疑は7月17～18日ごろ、自宅近くの空き地に乳児の遺体を遺棄したとしている。同課などによると、遺体は男児で、へその緒が付いた状態だった。生後数時間程度で亡くなったとみられ、司法解剖の結果、死因は頭蓋内損傷だった。防犯カメラの映像などから逮捕に至った。同課などは出産から死亡の経緯を慎重に調べている。

　19日午後5時20分ごろ、通行人から「赤ちゃんの遺体らしきものがある」と110番があり、駆け付けた警察官が半透明のビニール袋に入った遺体を発見した。衣服は身に着けていなかった。現場はJR小山駅から東に約500メートルの住宅街。【鴨田玲奈】