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徳山ダム導水路建設 河村たかし名古屋市長、一転認める意向


 岐阜県揖斐川町の徳山ダムの水を揖斐川から木曽川に流す導水路の建設を巡り、撤退を表明していた名古屋市の河村たかし市長は14日、一転して計画を認める意向を示した。導水路事業は2009年度に着工、15年度に完成予定だったが、市が09年に撤退を表明後、当時の旧民主党政権が事業を凍結している。市は今後、安全な水道水の確保や治水対策など新たな用途で生かしていくことを事業主体の国や東海3県に提案するとしている。

 導水路は、揖斐川上流に完成した徳山ダムの水を名古屋市の取水口がある木曽川などに流す水路。都市用水の活用や渇水対策が目的で上流・下流の2ルートを建設する予定だった。国と東海3県、名古屋市が事業主体で、事業費は890億円。うち121億円を負担する名古屋の河村市長が初当選した09年5月に「名古屋は水余り。導水路はいらない」と事業からの撤退を表明した。

 河村市長は方針転換の理由について「容認ではなく転換。水を一滴も使わない徳山ダムに(管理費などを)払い続けるのが良いのか。(ダムが)できてしまった以上、生かす道がないのか考えるのが市長の仕事だ」などと説明した。【田中理知】

徳山ダム

 岐阜県の揖斐川上流部に建設された多目的ダム。貯水量は国内最大の6億6000万トンで、2008年5月から本格稼働している。国は徳山ダムの水を愛知県と名古屋市で利用するため、揖斐川から木曽川に水を流す木曽川水系連絡導水路の建設を計画したが、事業主体の一つだった名古屋市の河村たかし市長が2009年5月、事業からの撤退検討を表明。その後、同年8月の衆院選で旧民主党に政権交代し、当時の前原誠司国土交通相が国直轄ダムの09年度事業停止を発表、導水路事業も凍結された。

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