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感染急増下で21億人移動へ=農村部警戒「帰省しないで」―中国、ゼロコロナ解除1カ月


 【北京時事】中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策の実質解除に踏み切って、7日で1カ月となった。北京など大都市では、短期間で感染が急増し社会が大混乱。さらに今月下旬の春節(旧正月)を挟んで、延べ約21億人が帰省などで「大移動」すると見込まれ、ウイルスが一気に農村部へ広がることが懸念されている。  中国交通運輸省によると、今月7日から2月15日までの春節特別輸送態勢「春運」の40日間に、延べ20億9500万人が移動する。コロナ前の30億人に比べれば7割にとどまるが、前年比では倍増。ゼロコロナ規制で数年にわたり故郷に戻れなかった人たちが、一斉に帰省する。  「12歳の一人娘に会いに、2年ぶりに黒竜江省チチハルへ帰る」。北京駅前で大きな荷物を幾つも抱えた30代の出稼ぎ男性は、自分がウイルスを持ち込む危険性を感じながらも「それより娘に会うのが最優先」と顔をほころばせた。  既に春節の前から感染が広がっている農村も多いようだ。内モンゴル自治区の貧しい村に帰省するという50代の女性は「北京に住む自分だけでなく、実家でも全員が感染した」と話す。「感染済みの安心感」が移動を後押ししている。  一方、医療体制が脆弱(ぜいじゃく)な農村部では、警戒が広がっている。医療従事者や設備、薬品類に限りがあり、重症化した場合に救急対応ができない事態を懸念。中国メディアによると、陝西省丹鳳県などは、地元出身者に「必要なければ帰省しないで」と呼び掛け、電話やインターネットを活用したやりとりを促している。  専門家の推計によれば、感染のピークを越えた北京では、全市民の80%以上が感染。全国では、1カ月間で人口の半分近い6億人が感染したともいわれる。ネット上では、ベッドが足りず病院の床に寝かせられているとされる写真などが出回り、医療崩壊寸前の状況。英医療調査会社エアフィニティーは、中国で4月末までに170万人が死亡すると予測した。  中国当局は8日、入国時の強制隔離を撤廃。中国の人々が国境を越えて往来するハードルが低くなるだけに、日米など各国は中国からの渡航者に対する水際対策を急いでいる。 【時事通信社】 〔写真説明〕春節(旧正月)を控え帰省する人々で混み合う中国の北京駅=5日
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