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ドイツ人はサンキューハザードを使わない?日本人が感じた現地のセオリーとは


筆者はドイツにて、毎週約800キロをクルマで移動する生活を送っています。 今ではなんとかドイツでの走り方に順応できていますが、ドイツと日本、二つの国で長くクルマを運転していると、運転事情や運転マナーなどについて、日本との違いを感じることも多々あります。 この記事ではその違いについて、いくつかご紹介いたします。 ■アウトバーンは走りやすい?走りにくい? アウトバーンは速度無制限ということで日本でも有名かと思いますが、そんなアウトバーンでの運転は、どのようなものなのか。 あくまで個人的な感想としてですが、スピードを気にしなくて良い走りやすさのみならず、走りにくさもあります。 例えば追い越し車線。 速度無制限区間では、200km/hやそれ以上のスピードで走っているクルマも珍しくありません。 追い越し車線に出るときは、かなり神経を使います。 筆者の場合、追い越し車線に出ようとミラーを確認したときに、追い越しに来るクルマが相当遠くにいる、もしくはいないときに追い越し車線を走るようにしています。 というのも、愛車のルノー・カングーはパワーがなく、アクセルを床まで踏んでもさほど加速しません。 追い越し車線に出ても速いクルマにすぐに追いつかれ急かされるなど、気持ち良いペースで走れないことも多いのです。 また、フルパワーで無理をして追い越し車線に出るくらいなら、空いているときに余裕をもって走り、燃費を良くする方がストレスもなく経済的であり、メリットが大きいという個人的なこだわりもあります。 もちろん公道なのですべてのドライバーに追い越し車線を走る権利はありますが、自分のクルマのスペックをある程度把握しておくということ、周囲への注意力や判断の素早さは日本の高速道路を走るときよりも求められる気がします。 日本の高速道路のように、常に速度制限がある方が周囲のクルマとの速度差も把握しやすく、安全性も上がりますし、ペースも維持しやすく結果的に走りやすいと感じるのです。 筆者が3年ぶりに日本に帰国して高速道路を走行したときは、「アウトバーンよりも伸び伸びと走りやすくて快適」と素直に思いました。 ▲制限速度80km/h区間が終了、速度無制限区間の開始を示すアウトバーンの標識 アウトバーンでは、遅いクルマが追い越し車線を走っていると普通に煽られます。 もちろん煽り運転は許されることではなく、罰則の対象となります。 それでも追い越し車線を延々と遅いクルマが走っていると、ぴったりくっつかれることもあればパッシングされることもありますし、さらには追い越し車線で左ウインカーを点滅させ、遅い車のドライバーに対して道を譲るよう、合図を出しているクルマも頻繁に見かけます。 あまり多くはありませんが、猛スピードで追い越し車線を駆け抜けていくクルマのなかには、「今は追い越し車線に入ってくるな」と言わんばかりに予めパッシングしながら走行しているクルマを見かけることもあります。 ▲愛車のカングー ここまでは、あまりスピードが出ないカングーに乗っているときのドライバー心理からお伝えしましたが、逆に自分が早い速度で運転する際も、周囲のクルマの動きにはより慎重にならなければなりません。 筆者は、知人が所有するディーゼルエンジン仕様(194ps)のメルセデス・ベンツEクラスを運転する機会がしばしばあります。 速度無制限区間での巡行は140~160km/h、追い越し車線では170km/h~190km/hで走ることが多いのですが、走行車線に複数台確認できるときは急に自分より遅いクルマが入ってくることを想定してアクセルを緩めるなど、いつでも安全に車間距離を確保できるよう、常に心がけながら走っています。 ▲しばしば運転する機会があるメルセデス・ベンツEクラス ■ドイツ人はサンキューハザードを使わない? 続いて、ドイツにおける運転マナーについても少しふれておきましょう。 ドイツでは、日本で「割り込み」と認識されるような距離感で堂々と前に入られることが日常茶飯事で、入れる側も当たり前に入れてあげます。 強引に前に入られたときも、また走行中、ウインカーを出しているクルマに進路を譲ったときも、お礼をされることは基本的にありません。 何もアクションなしが93%、手を挙げてお礼が5%、サンキューハザードが2%といったところでしょうか(※あくまで筆者の感覚です)。 日本人に馴染みのあるサンキューハザードは、ドイツではかなりマイナーです。 皆無ではありませんが、1週間800キロ走行する間、1台見かけるか見かけないかです。 乗用車に比べると、トラックドライバーはお礼をしてくれる方が多い印象です。 しかし、こちらもサンキューハザードはマイナーで、ウインカーを左右交互に点滅させてお礼を伝えてくれます。 ■ドイツではフォグランプをいつでも点けて良いわけではない もう一つ、ドイツと日本との大きな違いといえば、フォグランプでしょうか。 日本では、夜間走行中にフォグランプを点灯させているクルマが非常に多い印象があります。 アクセサリーとして点けている方もいれば、明るさを補う目的で点けている方もいらっしゃるでしょう。 しかしドイツでは、フォグランプ・リアフォグランプは基本的に点灯させてはいけません。 点灯させて良いのは、視程が50メートル程まで低下した場合です。 霧や大雨により視程が悪化すると、多くのクルマがフォグランプ・リアフォグランプを点灯させます。 ちなみに50メートルをどのように判断するのかというと、アウトバーン側方には必ず50メートル間隔で目印が設置されているので、それを目安とします。 ▲アウトバーン側方に50m間隔で設置されている目印 ▲豪雨により視程が悪化しリアフォグランプを点灯させるクルマ ■おわりに いかがでしょうか。 ドイツと日本を比較すると、交通ルールはいうまでもなく、マナーや環境にもいくつか違いがあることがお分かりいただけたでしょうか。 筆者自身にも、まだまだ知らないことや気付けていないことがあるかと思いますので、今後も引き続き、興味深い違いがあればご紹介します。 [ライター・画像 / Shima] ...続きを読む
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