ここ最近、家電業界でちょっとしたブームの「トースター」。家電ベンチャーのバルミューダ株式会社が2015年に発売した「BALMUDA The Toaster」を皮切りに、スチーム利用、綿密な温度管理・制御を駆使するといった技術や方法で、一般的な製品に比べておいしく焼けるという高級トースターが人気です。そんな中、今春三菱電機から発売されたのが「ブレッドオーブン」です。
「ブレッドオーブン」のすごさとは
三菱電機の「ブレッドオーブン」は、同社の炊飯器「本炭釜」の技術を応用。本体内でパンを密封し、パンの水分や旨み、香りを閉じ込めて焼くという仕組みを採用。一般的なトースターで使われているガラス管ヒーターではなく、ホットプレートのようなフラットな上下のヒーターで焼き上げるのが特徴です。
絶品「生トースト」に仕上がる!
一般に、トーストをおいしく焼き上げるには、中に含まれる水分量がカギとなると言われています。「ブレッドオーブン」では、水分の蒸発を抑えるために、密封した蒸し焼きのような状態で焼くという方法を採用。パン全体に水分を行き渡らせながらトーストを焼き上げます。この調理方法をメーカーでは「生トースト」と命名。その言葉から連想される通り、焼き上がったトーストは耳までふんわりとしていて、まるで焼き立てのような食感がよみがえります。
4つのメニューでレパートリー広がる
通常の「トースト」だけでなく、「冷凍トースト」「トッピングトースト」「フレンチトースト」の計4メニューを用意。いずれもパンの厚さを「4/5/6/8枚切り」から選んで、「ふわふわ/薄め/ふつう/濃いめ/サクサク」の5段階で焼き加減も設定できます。「トースト」の場合は、おおよそ2~3分で焼き上げます。
「トッピングトースト」とは、卵や野菜、チーズなどをパンにのせてトーストするコース。密閉性の高い庫内で加熱するため、野菜もみずみずしさをキープしてくれるというメリットもあります。温度は最初から最後まで自動で制御され、フレンチトーストもボタン1つでひっくり返す必要なく、10分前後で焼き上げてくれます。
幅270×高さ140×奥行223mm、3.1kgとコンパクト。卓上での使用も問題がなく、収納場所にも困らないサイズ感です。木目調のシンプルでインテリアに違和感なくなじむデザインで、出しっぱなしでもインテリアになじみます。
気になる価格は2万9,160円(税込・2019年5月24日編集部調べ)。決してお安くはありませんが、トッピングトーストやフレンチトーストなどのコースを活用すればパンメニューのレパートリーが広がるのもうれしいポイント。
最近では、1斤1,000円以上するような高級食パンもブームとなっており、「おいしい食パン」のニーズがあるのは確か。ブレッドオーブンを使えば、スーパーで買ういつもの食パンもおいしさアップ。高級食パンも買ってから少し経っても、ブレッドオーブンで焼けば焼き立てのおいしさをよみがえらせることができ、非常にコスパはよいといえるのではないでしょうか。