イラク軍ファルージャを制圧、モスル奪還作戦に勢い

　イラク政府軍は26日、約一か月に及ぶ戦闘の末、過激派組織「イスラム国」（IS）の最後の抵抗を排除して、中部の要衝ファルージャを奪回。軍司令官は戦闘の終結を宣言した。

　IS後衛部隊は、撤退する司令部を援護するため、ゴラン地区を含む数か所で抵抗を続けていたが、26日になってイラク軍部隊がファルージャの中心部に進出するに至って戦闘は終了した。

　ISは2014年、バグダッドの西に位置するファルージャを制圧。これに対して米国主導の有志連合に支援されたイラク軍が、約5週間の戦闘の末同地を奪還した。

　ファルージャでは2004年、アルカイダを相手に米軍が苦戦を強いられただけに、今回の奪還作戦は相当時間が掛かるものと思われていたが、早期の作戦終了はイラク政府にとって予期しない出来事だった。



（イラク、ファルージャ、6月26日、取材・動画：ロイター、日本語翻訳：アフロ）