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「元日」と「元旦」の違いって?【正しい日本語解説Vol.9】


社会人になると、新しい言葉を使う機会が増えますよね。使い慣れていない言葉を無理に使い、大事な場面で恥をかいてしまった……。なんていう人も少なくないのでは? そこでTABIZINEでは、知っているようで意外と知らないビジネスシーンの頻出ワードを徹底解説! 今回は、新年によく使うけれど違いがわかりにくい「元日」と「元旦」について、日本語に関する著書も多数手がけている、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいます。




 

「元旦」の意味





「元旦」は「がんたん」と読み、意味は「元日(1月1日)の朝」。

「旦」の字は水平線から朝日がのぼる様子を表していて、朝や明け方という意味があります。

元日のお昼以降のことも元旦と表現する人がいますが、本来は誤りです。元旦は元日の朝、あるいは広くとらえても午前中までの時間帯をさす言葉で、昼以降は元旦とは言えません。

【例文】

一年の計は元旦にあり。



「元日」の意味





「元日」は「がんじつ」と読み、意味は「1月1日」。

1年の最初の1日のことです。お正月の三が日(1月1日~3日の3日間)のことを「元三日(がんさんにち)」と呼び、その初日をさしています。元旦のように時間帯は限定されていません。

【例文】

元日の夜は家族で集まって食事をする。



「元旦」と「元日」の簡単な覚え方







「元旦」の「旦」は太陽がのぼる様子を表した漢字で、朝や明け方という意味。一方、「元日」の「日」は太陽の形を表した感じで、日の出から日没までの間、という意味があります。

二つの漢字の成り立ちと意味に注目すれば、違いを覚えやすいでしょう。



【クイズ】より適切なのはどっち?





【答え】

1→元旦

2→元日

1の正解は元旦。「初日の出」は朝に見るものなので、元旦がより適切です。ただし、この場合は「元日」を使っても間違いではありません。

2の正解は元日。「一日中」と書いてあるので、元日が適切です。元旦は1月1日の朝をさすので、「一日中」という言葉と一緒に使うのは違和感があります。

監修:吉田裕子先生

国語講師。都内大学受験塾・カルチャースクールで講師を務める他、書籍執筆、講演、企業研修、三鷹古典サロン裕泉堂の運営などの活動に取り組んでいる。NHK Eテレ『知恵泉』、NHK‐FM『トーキングウィズ松尾堂』など、テレビ・ラジオにも出演。著書に『大人の語彙力が使える順できちんと身につく本』(かんき出版)や、『大人に必要な読解力が正しく身につく本』(だいわ文庫)など多数。

吉田裕子先生の(株)裕泉堂 公式サイトはこちら

 





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