はじめに
毎年オランダで開催される「世界報道写真コンテスト」。
こちらで入賞した約150点の作品が展示される「世界報道写真展2016」の魅力や見どころをご紹介します!
恵比寿にある東京都写真美術館を会場にして、開催されていますよ♪
恵比寿にある東京都写真美術館「世界報道写真展2016」の見どころ①世界最大規模の写真展
世界報道写真コンテストは、1年を通して、世界45カ国の約100会場で開かれるている写真展です。
来場数は約350万人以上で、世界最大規模の写真展でもあるんです。
今年は、128の国と地域、5775人のプロ写真家から、合計82951点もの作品を応募がありました。
十数人で組織されている国際審査員団が、毎年審査メンバーを変えて、中立な立場で選定しているコンテストなんです。
恵比寿にある東京都写真美術館「世界報道写真展2016」の魅力や見どころ②今年の大賞作品
世界報道写真展2016で大賞に選ばれたのは、オーストラリアのウォーレン・リチャードソン氏の写真です。
中東や北アフリカの難民・移民の流入問題が原因で封鎖された、ハンガリーとセルビア国境で撮影された1枚です。
国境を超えようとする難民男性と子どもを撮影した写真から、緊迫感を感じとれます。
国境警備隊に見つからないよう、フラッシュを使用せずに月明かりで撮影。
国境に張り巡られている有刺鉄線が付いたフェンスからも、重い空気がにじみ出ていますね。
恵比寿にある東京都写真美術館「世界報道写真展2016」の魅力や見どころ③8分野の作品
世界報道写真コンテストのテーマは、スポットニュース、一般ニュース、スポーツ、現代社会の問題、日常生活、人々、自然、長期取材の8分野があります。
各分野で写真1枚の単写真と、複数の写真で構成した組写真に分かれています。
上位3名が入賞となります。
不法な象牙密輸の実態を撮影した写真や、バスケットボールの試合中における決定的な美しい瞬間などが入賞しているんです!
恵比寿にある東京都写真美術館「世界報道写真展2016」の魅力や見どころ④固定概念を覆されることもある
世界報道写真展2016では、報道がメインテーマとなっているため、社会的なメッセージが含まれる作品が多くあります。
そのため、自ら海外のニュースや報道を見ない限り、日本では知ることができない事実を写真で目の当たりにすることになるでしょう。
日本の生活水準が当たり前に感じていればいるほど、その固定概念を覆される写真展になること間違いなしです。
写真というツールを使って現実を知るだけでなく、視野を広げるきっかけにもなりますよ!
◆世界報道写真展2016、東京都写真美術館
住所:東京都目黒区三田1−13−3 恵比寿ガーデンプレイス内
電話番号:03-5413-5888
営業時間:10:00~21:00
定休日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)
9月19日開館、翌20日休館/10月10日開館、翌11日休館
開催期間:2016年9月3日(土)~10月23日(日)
世界報道写真展2016
おわりに
人間は、同じ場所に住んでいると、それがあたり前と思い込んでしまうもの。
そんな思い込みをいい意味で壊してくれるのが、毎年開催している「世界報道写真展」です。
2016年も、世界の現実をそのまま切り取ったような秀作が揃っています。
約150点の写真を見ることで、世界観が変わるかもしれません。
ぜひ一度、足を運んでみて、世界で何が起こっているのか考えてみましょう!