はじめに
台北駅から特急電車で約1時間。台湾北東の沿岸にあたる宜蘭地方の温泉地・礁溪。ここ数年で急速に開発が進み、有力ホテルチェーンがこぞって個性派ホテルを建設、いまやリゾートホテルの激戦区となっています。そんな礁溪で最もホットなホテルが「兆品酒店礁溪(メゾン デ シン ジャオシイ)」。6月末にプレオープンしたばかりのニューカマーを紹介します。
環境と健康に配慮した“呼吸する”建物
台湾鉄道の礁溪駅から徒歩約15分。湯圍溝公園と隣り合う緑あふれる場所に建つ「兆品酒店礁溪(メゾン デ シン ジャオシイ)」。公園の日当りを妨げないよう斜面を設けたデザインが印象的です。実はこのホテル、環境と健康への配慮には並々ならぬものがあり、外壁には大理石、ドイツ製の安全な外壁材とペンキを使用。内装にも安全なペンキや壁紙を使っていて、新築の建物に特有の刺激臭がありません。温泉地特有の湿気対策としても有効という“呼吸する建物”=グリーン建築の認証を受けていて、快適な滞在をかなえる健康的な空間が確保されています。
源泉の湯を内風呂で楽しむ贅沢を、すべての部屋で
客室は9タイプ全173室。どのタイプの部屋にも、源泉のお湯が出る内風呂とTOTOウォシュレットを完備。入浴後、ゆるんだ姿で部屋のベッドでくつろげるのが嬉しいですね。泉質は、お肌の古い角質を優しく取り除くアルカリ性単純温泉。湯上がり後の保湿ケアで、美肌が目指せます。
ブロック玩具を大胆にフィーチャーした客室が話題!
内装は、フローリング+木目調のヘッドレストがデフォルトの仕様。そして、大きな話題となっているのが「Brick Room 泊麗客」と銘打ったテーマルーム。これは宜蘭の積木博物館とのコラボレーションによるもので、カラーブロックを大胆に配したヘッドレスト、ブロックで作った立体的な動物のウォールアートなど、子どもたちが大興奮すること間違いなしのインテリア。しかも、オリジナル積木グッズのおみやげつきです。お子様の年齢や人数に合わせて、ダブルルームからデラックス・ファミリールームまで3タイプの部屋を用意。予約時に申し出れば、ベビーベッド&バス、哺乳瓶の消毒器の貸し出し、ベビー用アメニティの準備が可能です。
山景を望むインフィニティ・プールで優雅なひととき
リゾート気分を盛り上げる施設は9Fに結集。注目は、水深1.2mのインフィニティ・ブール。日中は青空に、夕方にはカエルの鳴き声に癒されるスカイプールです。また、打たせ水やジャグジーなど、マッサージ効果が得られるプール「水療SPA」、キッズ用の滑り台を備えた「児童戯水池」、ヒノキ製のサウナ(8/1から使用可能)など、リラクゼーションに必要な多様な施設が揃っています。
家族連れ大歓迎! キッズの遊び場も充実
同じく9Fには、フィットネスジム、滑り台&ボールプールのあるキッズスペース「Fun楽園」、お絵描き&塗り絵スペース「Fun 玩彩繪牆」…と大人も子どもも立ち寄りたいスポットが目白押しです。
朝の光を感じながら、爽やかな朝食タイムを
レストラン「初食軒」は、木材のオブジェのような装飾が印象的。目を凝らして注意深く見てみると、模様のようなものが浮かび上がります。これは宜蘭地方の沿岸から見た亀山島のシルエット。早朝に訪れれば、“亀山朝日”と呼ばれる朝の光が差し込み、窓の外の公園の緑はまばゆいばかり。亀山のご来光は、このあたりの名所&景観を示す“蘭陽八景”のひとつで、地域の人々の心の拠り所ともいえるもの。旅人であっても、朝の光の神々しさを目の当たりにしたなら、一日の始まりが清々しいものになるはず。
新鮮なチェリーダックを秘伝のレシピで調理
ランチ&ディナーに訪れたなら、ダック料理がマストオーダー。オススメは、ロースト・チェリーダックの「脂香鴨」。これは副料理長の楊希文氏による看板料理のひとつです。「燒臘」と呼ばれる香港風ロースト肉料理店のシェフである父から受け継いだ、秘伝のオリジナルレシピによるもので、宜蘭で4代続く養鴨場から1kgほどの小ぶりなダックを仕入れて調理。柔らかな肉質と、香りよい肉汁のハーモニーが楽しめるよう、肉切りばさみで取り分けていただきます。7月16〜8月末までは、このローストが999元+10%と、定価の約3割引きで食せるチャンス。期間中に礁溪を訪れる機会があるなら、レストラン利用だけでもぜひ。
もちろん、ダック料理の王道「櫻桃烤鴨」というチョイスもあり。パリッパリの皮からお肉まで……3.5kgもの大ぶりのチェリーダックを4〜5品の料理として、余すところなく味わい尽くしてください。
ダック料理と人気を二分するメニューが「脆皮叉焼(パリパリ皮のチャーシュー)」。これは豚一頭あたり2個分しか取れない頸肉を使った、こだわりの一品です。タレにつけこんだ肉をローストし、皮の甘みと歯触りを引き出したところで、氷で冷却。すると皮は薄く輝きを増し、肉は香り高く仕上がるのだそう。忘れがたい味わいは、こうして手間隙かけて作られたからこそ。
これらの肉料理は、仕込みに時間を要するため、二日前までの予約をお忘れなく。
他にも日本料理の定食セットがあり、こらちはコスパの良さが好評。7月末までは、プレオープン記念のキャンベーン中で、2人分をオーダーすると1人分が無料に。グループで利用すれば、俄然お得です。
お茶や軽食は「食潮餐廳」へ。ライトインダストリアル調のインテリアがクールな空間です。日中は軽食のほか、コーヒーなどのドリンク、アフタヌーンティーに加え、産地直送の厳選プーアール茶がいただけます。夜は各種カクテルを楽しむバーとして活用を。
◆兆品酒店礁溪
住所:宜蘭縣礁溪鄉仁愛路48巷18弄1號
電話:+886-3-9882828
おわりに
「兆品酒店礁溪」は、台北駅の五つ星ホテル「君品酒店」、日月潭の人気ホテル「雲品温泉酒店」などを擁する雲朗集団による最新ホテル。オープンしたてとあって、クチコミは頼れずとも、雲朗集団のプロデュースなら安心です。礁溪まで足を伸ばすなら、やっぱり特別感あるホテルを選びたいもの。
10/31までは、プレオープンキャンペーンを実施していて、特別価格で宿泊できます。通常タイプのダブルルームが平日3899元〜、ファミリールームが5999元〜。Brick Roomは、ファミリールームが平日9999元、休日11999元とお得です。この機会をお見逃しなく。