はじめに
2016年に世界遺産リストに登録された「ル・コルビュジエ」の建築17作品。
都内、上野にある国立西洋美術館も含まれているんですよ。
今回は、近代建築の巨匠ル・コルビュジエの作品をご紹介していきます。
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物①サヴォア邸
フランスの歴史的建築物にも指定されている「サヴォア邸」は、20世紀のル・コルビュジエ建築の最高傑作とも称される邸宅です!
近代的ながら周囲の緑、そして屋上庭園との調和も見事な作品なんですよ。
◆サヴォア邸
住所:82 Rue de Villiers, 78300 Poissy, France
電話番号:+33 1 39 65 01 06
営業時間:
[3/1~4/1・9/1~10/31]10:00~17:00
[5/2~8/31]10:00~18:00ほか
定休日:月曜日ほか
サヴォア邸
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物②ロンシャンの礼拝堂
「ロンシャンの礼拝堂」は、中世の時代から巡礼の地として礼拝堂が建てられましたが、第二次世界大戦の際に空爆で破壊されてしまいました。
その後、アラン・クチュリエ神父の推薦でル・コルビュジエが設計を行い、1950年から5年の歳月をかけて再建されました。
蟹の甲羅をイメージした屋根や、ランダムに配置された窓など、ル・コルビュジエ後期の作品の傑作と言われています。
◆ロンシャンの礼拝堂
住所:13 Rue de la Chapelle, 70250 Ronchamp, France
電話番号:+33 3 84 20 65 13
ロンシャンの礼拝堂
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物③国立西洋美術館
ル・コルビュジエ作品として日本で建築された唯一の作品であり、世界遺産にも登録された「国立西洋美術館」。
2007年に国の重要文化財に選定、2009年には前庭・園地が国の登録記念物にも登録されています。
近代建築の五原則と渦巻き型の動線が特徴。
なんと螺旋を伸ばすことで、展示スペースをいくらでも広げることができるそうです♪
◆国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
電話番号:03-5777-8600[ハローダイヤル]
営業時間:9:30~17:30※金曜は20:00まで
定休日:臨時休館 2016/7/18、2016/10/14
国立西洋美術館
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物④ユニテ ダビタシオン
フランスのマルセイユにある「ユニテ ダビタシオン」。
緑地面積を減らさずに過密人口に対応しようとしたル・コルビュジエの都市構想を代表する作品です。
18階建ての建物には最大で1,600人もの人が暮らすことができるんだとか!
3階・4階と当時空室だった住居は現在ホテルになっており、一般の方の宿泊ももちろんOK。
世界遺産のル・コルビュジエ作品に実際に宿泊できるとは夢のようですね♪
◆ユニテ ダビタシオン(ホテル ル コルビュジエ)
住所:280 Boulevard Michelet, 13008 Marseille, France
電話番号:+33 4 91 16 78 00
ホテル ル コルビュジエ
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑤レマン湖畔の小さな家
年老いた両親のために建てたといわれる「レマン湖畔の小さな家」。
横長の窓からの採光、そしてレマン湖やアルプス山脈の眺めなど、自然を豊かに感じることができる造りになっています。
こぢんまりとした室内でも快適に過ごせるように考えられた家は、ル・コルビュジエの両親への優しさが伝わってきますね♡
◆レマン湖畔の小さな家
住所:Route de Lavaux 21, 1802 Corseaux, Switzerland
電話番号:+41 79 829 63 08
レマン湖畔の小さな家
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑥ラ ロッシュ ジャンヌレ邸
友人のラウル・ラ・ロッシュ、そして実の兄アルベール・ジャンヌレのために建てた作品が「ラ ロッシュ= ジャンヌレ邸」です。
1923~1925年に建てられた2世帯住宅で、吹き抜けのあるホールやスロープなど多彩な空間が広がります。
現在はル・コルビュジエ財団の本部として利用されています。
◆ラ ロッシュ= ジャンヌレ邸
住所:10 Square du Dr Blanche, 75016 Paris, France
電話番号:+33 1 42 88 41 53
営業時間:
[月]13:30~18:00
[火~木]10:00~18:00
[金・土]10:00~17:00
定休日:日曜日
ラ ロッシュ= ジャンヌレ邸
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑦ナンジェセール エ コリ通りのアパート
パリ近郊のブローニュ ビヤンクールに建てられた「ナンジェセール エ コリ通りのアパート」。
最上階は、ル・コルビュジエの住居兼アトリエとして使われていました。
40代後半から妻イヴォンヌ夫人と共に過ごしていた家の内部やアトリエは、ル・コルビュジエの生活風景が浮かんでくるようです。
ぜひ見学してみてくださいね♪
◆ナンジェセール エ コリ通りのアパート
住所:Boulogne-Billancourt, France
電話番号:+33 42 88 75 72
ナンジェセール エ コリ通りのアパート
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑧クルチェット邸
医師であるドロ・ドミンゴ・クルチェットのために設計した邸宅が「クルチェット邸」です。
住宅と診療所が備わっているほか、アルゼンチンの暑い気候を考慮して日陰を取り入れた作品になっています。
アメリカでは、唯一世界遺産に登録されたル・コルビュジエの作品となっています。
◆クルチェット邸
住所:Calle 53 no 320, 1900 La Plata, Buenos Aires, Argentina
電話番号:+54 221 482-2631
クルチェット邸
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑨カップ マルタンの休暇小屋
妻イヴォンヌ夫人のバースデープレゼントに贈ったコート・ダジュールの海岸「カップ マルタンの休暇小屋」。
ル・コルビュジエが構想していた最小限住宅の実践ともいわれる。丸太小屋です。
イヴォンヌ夫人が亡くなった後も、ル・コルビュジエがよく立ち寄り休暇を過ごしたそうです。
近くには、自ら設計したイヴォンヌ夫人と自身の墓碑が建てられているんですよ。
◆カップ マルタンの休暇小屋
住所:Promenade le Corbusier, 06190 Roquebrune-Cap-Martin, France
電話番号:+33 6 48 72 90 53
カップ マルタンの休暇小屋
世界遺産♪ル・コルビュジエの建物⑩キャピトル コンプレックス
インドのチャンディーガルは、ル・コルビュジエが構想した計画都市なんです♪
インドの混沌としたイメージを覆す、美しい街並みが広がるチャンディーガルで、ル・コルビュジエは高等裁判所、行政庁舎などで構成されている「キャピトル コンプレックス」の設計を手がけました!
セキュリティが厳しいスポットですが、ウォーキングツアーで見学することができますよ♪
◆キャピトル コンプレックス
住所:Capitol Complex, Chandigarh, India
おわりに
国立西洋美術館をはじめ、世界遺産に登録されたル・コルビュジエ作品をご紹介しました!
近代建築の巨匠の構想が詰め込まれた作品の数々は、現代に生きる私たちにも新鮮な発見を与えてくれます。
ル・コルビュジエ作品に触れる旅にお出かけしてみませんか?