はじめに
長崎県長崎市にある「出津教会堂」は、多くの隠れキリシタンが暮らしていた出津に、1882年に建てられた教会です。
国の重要文化財であり世界遺産登録候補でもある「出津教会堂」の魅力と見どころをご紹介していきます。
長崎県・長崎市「出津教会堂」の魅力と見どころ①出津教会堂とは?
長崎県長崎市西出津街にある「出津教会堂」は、フランスから来日したド・ロ神父が私財を投じて1882年に建てた教会です。
神父自ら設計を手がけた白亜の教会は、レンガ造瓦葺き平屋建ての建物。
鐘楼の鐘は神父がフランスから取り寄せたもので、現在も変わらぬ美しい鐘の音を、朝夕に聞くことができます。
鐘楼の頂上には聖母マリア像を見ることができます。
◆出津教会堂
住所:長崎県長崎市西出津町2633
電話番号:(長崎の教会群インフォメーションセンター)095-823-7650
見学受付時間:9:00~17:00
※見学は長崎の教会群インフォメーションセンターへ事前連絡が必要です。
出津教会堂
長崎県・長崎市「出津教会堂」の魅力と見どころ②神父の故郷を感じる教会
長崎県長崎市西出津街にある「出津教会堂」は、フランスから来日したド・ロ神父の設計で建てられた教会です。
海風が強い外海の気候に耐えられるように、軒高が低い平屋造りの教会が信徒達の奉仕により完成しました。
ド・ロ神父の故郷、ヴォスロール村もまた外海同様に風が強い土地柄で、「出津教会堂」とよく似た教会があるそうです。
ド・ロ神父は故郷の教会を思い出しながら、「出津教会堂」の設計を考えたのかもしれませんね。
外海地区と神父の故郷ヴォスロール村は、30年以上も前から姉妹都市の提携を結んでいるんです。ド・ロ神父の精神を受け継ぐ信徒にから、遠い地のヴォスロールも愛され続けています。
長崎県・長崎市「出津教会堂」の魅力と見どころ③旧出津救助院
長崎県長崎市西出津街にある「出津教会堂」を建てたド・ロ神父は、困窮を極める村人達のために慈善事業にも力を入れていました。
1883年に建てられた“旧出津救助院”もそのひとつで、明治時代初期に創設された授産・福祉施設の遺構として国の重要文化財に指定されています。
施設内の見学が可能なのでぜひ立ち寄ってみてください。当時の様子がわかる貴重な展示がされていますよ♪
◆旧出津救助院
住所:長崎県長崎市西出津町2696-1
電話番号:0959-25-1002
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日
長崎県・長崎市「出津教会堂」の魅力と見どころ④ド・ロ神父記念館
長崎県長崎市西出津街にある「出津教会堂」を建てたド・ロ神父。
外海の人々のために生涯を捧げた神父の遺徳をしのんで、設立されたのが“ド・ロ神父記念館”です。
“旧出津救助院“の向かい、かつて神父自ら鰯網工場として設計・施工した建物で2003年に国の重要文化財にも指定されています。
内部には、神父が外海の地で行った慈善事業に関する展示が行われています。
◆ド・ロ神父記念館
住所:長崎県長崎市西出津町2633
電話番号:0959-25-1081
営業時間:9:00~17:00
定休日:12/29~1/3
ド・ロ神父記念館
おわりに
長崎県長崎市にある「出津教会堂」を訪れたら、ド・ロ神父が村人のために設立した施設も巡ってみましょう。
かつての禁教令の時代の風景が色濃く残る町並みに、心打たれること間違いありませんよ♪