はじめに
日本にはたくさん山がありますよね。そして、火山も多く、温泉や地熱などの恩恵を受けています。
今回は、そんな火山の1つ宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」についてご紹介したいと思います。
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力① 蔵王山の概要
蔵王山(ざおうざん)は、奥羽山脈の山の一つで、宮城県と山形県の県境に位置する連峰です。
蔵王連峰の主峰は、山形県側にある「熊野岳」。
蔵王山の名前は、正しくは「蔵王連峰」といいます。
蔵王連峰が「蔵王山」として親しまれている理由には、『日本百名山』が関係しているんだとか。
『日本百名山』では「蔵王山」と登録されていることから、こちらの呼び方が浸透したのかもしれませんね。
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力② 蔵王山ってどんな山?
蔵王山は現在も活動している活火山です。
気象庁の常時観測対象の47火山の1つでもあります。
山体は、火山でできた山に見られる、安山岩の成層火山群に分類されます。
火口湖である「御釜」や噴気口は、宮城県側に集中してあります。
最初は海底火山であったとされており、幾度の噴火を繰り返し現在の形になったと考えられています。
蔵王山の火山活動は、幾度かの休止期間を挟んで約3万年前から継続して現在まで活動期となっているんです。
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力③ 蔵王山ってどうして蔵王なの?
蔵王山、主峰は熊野山でなぜ『蔵王』という名前がついたのでしょうか?
その由来は679年の奈良時代まで遡ります。
大和国・吉野山から役小角が、蔵王権現を現在の宮城県にある不忘山に奉還。周辺の奥羽山脈の山々を修験道の修行の場としました。そして蔵王『蔵王山』として命名したのです。
ちなみに、宮城県では『蔵王山』という名前が幅広く浸透していましたが、山形県側では戦後になってから『蔵王山』との名称が広く浸透するようになりました。
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力④ 蔵王山見どころ
蔵王山の見どころといえば、やはり『お釜』です。
別名「五色沼」とよばれる火口湖のことをいいます。
1182年の噴火により火口が誕生。その後1820年から水がたまり始めたと推定されているんだとか。
お釜の水は淡いグリーンで、天気によって光の反射によりエメラルドグリーンなど色の変化するんです。
水質は酸性であるため、生物は一切生息していません。
様々な美しい姿を見せてくれるお釜は、蔵王山一の撮影スポットとしても有名なんですよ♪
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力⑤ 蔵王のおすすめの季節
蔵王山のおすすめの季節は『冬』です。
なぜなら、蔵王では冬にしか見ることができない景色がたくさんあるからです。
一面、雪化粧となった『お釜』を鑑賞するトレッキングツアーや、『スノーモンスター』と呼ばれる樹氷を観ることができる、スノーシューでのトレッキングコースなどがあります。
もちろん、トレッキングが終わった後は、温泉に入ってゆっくり身体を温めることができるので、冬場ならではの楽しみ方ですよね♪
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」登山の魅力⑥ 蔵王温泉は美人の湯
蔵王山に訪れたら、蔵王温泉でゆっくり過ごしてみませんか?
蔵王温泉は、山形県の白府温泉、福島県の信夫温泉と合わせて、『奥羽三高湯』の1つに数えられます。
泉質は、強い酸性の硫黄泉です。
肌に効果のある泉質で、白く滑らかにしてくれる効能があるんだとか♪
そのため「姫の湯」や「美人づくりの湯」として昔から人々に愛されています。
ぜひ、蔵王温泉で美肌を手に入れちゃいましょう♡
宮城県・山形県をまたぐ「蔵王山」へのアクセス方法
蔵王の見どころの1つである『お釜』までのアクセス方法をご紹介します。
☆公共交通機関を利用の場合
・山形駅→蔵王刈田山頂行き終点下車→徒歩数分
※土日祝日のみ運行。冬季期間は運休
・上山市内から刈田駐車場行きグリーンエコー号乗車、下車後リフト又は徒歩
※一日2本無料運行。冬季期間運休
☆車を利用の場合
東北自動車道村田ICもしくは、白石ICから約1時間
【お問い合わせ先】
◆蔵王町観光協会
住所:宮城県刈田群蔵王町遠刈田温泉仲町33番地
電話番号:0224-34-2775
おわりに
火山の噴火にとってできた池や、スノーモンスターなど、自然の力に驚かされるのが蔵王山です。
昔から、山岳信仰になった所以も、わかりますね。
登山やスキーはちょっと……という方も、周辺には温泉がたくさんありますので、蔵王を眺めながらゆっくりとリフレッシュしてみませんか?♡