はじめに
山形を代表する河川・最上川が貫流し、日本有数の巨木の里としても知られる最上エリア。ダイナミックな自然が織りなす絶景やパワースポットが点在し、“ホンモノ”の体験と感動が待っています。どこか懐かしさを感じる、山形県最上地域のおすすめスポットをご紹介します。提供:山形県 文:旅色編集部
名物は朝市! 心と体をほっこり癒す「肘折(ひじおり)温泉」
霊峰・月山(がっさん)の麓、大蔵村にある肘折温泉。開湯1200年以上の歴史を持ち、豊富な湯量と効能で古くから湯治場として栄えてきました。最上川水系の銅山川(どうざんがわ)沿いには20軒ほどの旅館が軒を連ね、その温泉はすべて源泉かけ流し。湯治場としての名残から自炊場が設けてある旅館が多く、温泉街の朝市で手に入る旬の食材を使って料理や食事を楽しむことができるのも魅力です。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/551aeeabd23837ebfb2f5755775a3392_lg.jpg)
肘折伝説と縁結びの地「地蔵盛山(地蔵倉)」
肘折温泉の東に位置する地蔵盛山。その中腹に、肘折温泉の開湯縁起にまつわる老僧が住んでいたとされる伝説の地、地蔵倉があります。現在は凝灰岩の断崖の岩陰に六地蔵の石仏が安置されており、その岸壁の孔に捻った紙を通すと良縁に恵まれると言い伝えられています。縁結びに加え、安産祈願や商売繁盛のパワースポットとして多くの人々が参拝に訪れています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/212cc610e9458b8ed1ee70dbfc0a5693_lg.jpg)
川面に迫るダイナミックな景観を楽しむ「最上川舟下り」
山形県内を流れる一級河川、最上川。その流域のなかでも随一の景観を誇るのが、戸沢村古口から庄内町清川までを横断する最上峡です。最上峡一帯は樹齢1000年以上の天然杉などが群生し、最上川県立自然公園として雄大な自然美を残しています。16kmに渡る渓谷の両岸からは48もの滝が流れ、なかでも白糸の滝は「日本の滝百選」にも選ばれている名所。124mの高さから落ちる滝は、天から垂らした系のように繊細ながら自然の力強さを感じることができます。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/4fe3bb51c3817050de525ef160edda97_lg.jpg)
![ここでしかできない自然体験を「わくわくファーム前森高原」](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/c01ec5b000f1ada711269bf2e17873ef.jpg)
ここでしかできない自然体験を「わくわくファーム前森高原」
わくわくファーム前森高原は、200haの広大な敷地の中でさまざまな自然体験ができる人気スポットです。ウマやシカ、ヤギ、ヒツジなどの動物と触れ合うことができるほか、ソーセージ作りやアイス作り体験、また宿泊もできるオートキャンプ場としての利用も可能で、大人から子どもまで幅広く楽しめる施設になっています。なかでも人気なのが、乗馬トレッキング。山々に囲まれた自然豊かな高原の中をウマに乗って進めば、高い視点から雄大な景色を見渡すことができ、心洗われるような時間が過ごせます。もちろん乗馬初体験でもOK。コースやプランが充実しているので、初心者から上級者まで楽しめるのが魅力です。
うまみたっぷりのマッシュルームを味わう「舟形マッシュルーム」
清流小国川のたもとでマッシュルームの生産や加工を行う、舟形マッシュルーム。年間生産量が約1,500tと全国トップクラスを誇る農場です。舟形町のなだらかな地形と穏やかな風が吹く恵まれた環境で育まれたこのマッシュルームは、品質、味ともに全国で高い評価を受けています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/0aaa37fba59fe64b5aaa918b6c7f4eb5.jpg)
地元の魅力を“ゆったり”楽しむ「kitokito(キトキト)マルシェ」
「kitokito(キトキト)マルシェ」は、5月から11月までの毎月第3日曜日に新庄市で開催されるマルシェイベントです。「キトキト」とは、最上地方の方言で「ゆっくり」を意味し、“人と人とのふれあいを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごしてほしい”という想いが込められています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/ada34f6191dac3e033a8bba79ec266f2_lg.jpg)
神秘の巨木に会いに行く「幻想の森」
最上川舟下りの景勝地であり、松尾芭蕉の「奥の細道」の舞台としても知られる最上峡の奥深くに、土湯杉の群生地があります。そこは、通称「幻想の森」。樹齢1000年以上、大きいものでは高さ約30m、幹周りは15mほどにもなる天然杉が空に向かってそびえ立ち、迫力のある光景が広がります。長い歳月、厳しい風雪に耐えてきたその風貌は杉のイメージを覆すもので、まるで幻想の世界に迷い込んだ感覚が味わえる空間となっています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/ab2d9c23a73bd4fe43d45dfd6f153922_lg.jpg)
“トトロの木”として愛される御神木「小杉の大杉」
鮭川村の小杉地区にそびえる樹齢約1000年の大木。根回り約6.3m、樹高約20m、枝張り約17mもあるこの天然杉の根元には山神様が祀られており、「小杉の大杉」の愛称で御神木として村民に親しまれてきました。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/8f35c69d4e7a57981fa801be37063291_lg.jpg)
美しい街並みで“涼”を感じる「金山町の街並み」
江戸時代に羽州街道の宿場町として栄え、参勤交代の大名が通った金山町。今なお明治期の建物や土蔵が残り、当時の面影を感じることができます。白壁にこげ茶色や黒色の切妻屋根、そして金山杉の下身板張りが特徴の「金山型住宅」が立ち並ぶ街並みは、まるでタイムスリップしたかのような景観を生み出しています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/fbf62e9dfad91aa5cf17a4d14f6f5b38.jpg)
伝統の技で藁細工の魅力を伝える「工房ストロー」
かつてはさまざまな物作りに活用され、身近な存在だった藁。その歴史や手仕事の技を受け継ぎ、伝承しているのが真室川町(まむろがわまち)にある「工房ストロー」です。藁が持つ優しさや温かみを生かした生活用品や雑貨を製作、販売しています。![](https://image.kingsoft.jp/starthome/tabiiro/2022-02-17/b85057988358cdbaa81497527f4106ea_lg.jpg)
おわりに
山形県最上地域のおすすめスポットをご紹介しました。どこか懐かしい自然の風景や伝統の技を体験して、日本の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。今回紹介した最上川舟下りを含む松尾芭蕉ゆかりの施設を巡る「おくのほそ道周遊チケット」も発売中なので、ぜひ次の旅の参考にしてみてください。
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やまがたへの旅(山形県観光公式サイト)