はじめに
台湾本島北部に位置する北海岸は、波浪や季節風の影響を受けた特殊な地形が特徴で、自然の力を感じる珍しい景色が最大の見どころです。そのひとつ、白い貝殻に覆われたビーチ・白沙灣は、台北のMRTの淡水駅からバスで1時間ほどの距離とあって、週末リゾートして人気です。ビーチを北上すると、手付かずの自然が広がる麟山鼻と呼ばれる半島に到着。ここに登場したグランピング施設「半島秘境 Secret Island」が今、話題。密になりにくいキャンプに繰り出す人々が多い時勢のなか、その注目度は高まる一方です。観光化されていない秘境にグランピング施設が誕生!
北海岸の観光スポットから程近い極北の地・麟山鼻。そこには、踏み入るのがはばかられる静寂の地があります。人工的な建築物がほとんどなく、時が止まっているかのような佇まいは、秘境そのもの。なぜなら、この半島は台湾で唯一の私有地だから。長く閉ざされていたエリアでしたが、グランピング施設として人々を迎えることになりました。設営不要、BBQはオーダー可能。憧れのキャンプがぐっと身近に。
青い海と緑に囲まれた「半島秘境 Secret Island」は、テントエリアと民宿会館を擁し、設営や準備に煩わされることなくキャンプを楽しめる施設。テントの設営を体験したい場合は、自身で張ることも可能。本気度高めのアウトドアとして、あるいはすべてお任せのリゾートとして……型にとらわれることなく、美しき秘境での過ごし方をクリエイトできます。プライバシーが確保された広大な空間は、記念のパーティ、ガーデンウエディング、卒業旅行、企業サークルの親子活動の場としても最適。半日のバカンスだとしても、日頃の疲れを吹き飛ばし、パワーをチャージするには十分です。
過去には大型フェス「春浪」、ラップフェス「嘻哈島」の会場として選ばれたことも。海風に吹かれながら音楽に身を任せ、心身を開放させて盛り上がるには、最高のロケーションといえるでしょう。
無敵のオーシャンビューのキャンプエリアでBBQ。
キャンプといえば自炊の準備がつきものですが、ここでは豪華なBBQの準備の委託、ケータリングやデリバリーを頼むことが可能です。あるいは、海辺のゴージャスなテラス席が人気のカフェ「伊莉莎咖啡館」、埠頭に隣接したレトロな建物が目を引くレストラン「人魚空間餐廳」に散歩がてら食べに出かけても。北海岸まで車を飛ばして、海鮮をはじめとしたご当地グルメを目指すのも一興です。
テント内とは思えない広さ!快適な設えがすでに整っています。
住環境の面では、さまざまなタイプのテントを用意。クラシカルな円錐形、モンゴルのゲル風、蓮の花形などがあり、どのテントも陽光を受けてまばゆいばかりに輝くオフホワイトに統一。いくつもの白いテントが並ぶ様子は壮観です。テントのサイズは特別規格で、内側は幅5m。成人が立っても窮屈さを感じることのない高さがあり、快適な空間が広がっています。すべてのテントにスプリングマットと高級ホテルクラスの寝具、移動式エアコンを完備、家具類などの設えもグラマラス。青い空と緑の大地、そして白いテント。カメラを向ければ、鮮やかなコントラストをなす感動的な写真が撮れることでしょう。
アクティビティも準備中。活動的になるもよし、ただゆるむのもよし。
敷地内には宿舎があるほか、水遊びエリア、半島めぐりの歩道を整備。さらにはカヌー体験も準備中で、ファミリー層にぴったりの充実したアウトドアライフが楽しめます。もちろん、最北の海風に吹かれ、美しい景色をぼんやり眺めながら、ゆるゆる過ごすのも。草地に寝転がったり、食べたり、飲んだり、遊んだり…自在なグランピングが叶います。施設周辺には、珍しい風景が多数。周辺散策はマストです。
北へ向かって伸びる半島の一番の魅力は、死角のない270度のオーシャンピュー。敷地内の海辺のエリアへ赴けば、美しい日没から満点の星空まで、移り変わる美しい景色を思う存分堪能できます。また、海岸沿いにはおすすめスポットが多数。麟山鼻歩道、鮮やかな緑色の藻で覆われた岩礁、魚を獲るための石垣、海風で剪定された木々が映画の1シーンのような小道、色とりどりの船が並ぶ漁港、野ユリが咲く草原などなど見どころ満載。道中の傾斜は少なめで、海岸線の美しさを間近に感じることができるでしょう。
おわりに
太陽、雲、星空、海、緑…目の前の風景をただ切り取るだけで、インフルエンサー級の写真が撮れてしまう秘密の半島・麟山鼻。「半島秘境 Secret Island」は、バカンス、キャンプ、探検、集会…どんな形で訪れても、得難い体験ができること請け合いです。気のおけない友人と、家族と、恋人と…唯一無二のクラビングを次の休暇にぜひ。◆半島秘境 Secret Island
住所:新北市石門區下員坑15號
電話:+886-2- 2636-6757