はじめに
旅色のファンコミュニティ「旅色LIKES」のメンバーが、ライターとして滞在の様子をレポートしてくれる「お試しステイレポ」。今回は、2児のパパであるトシさんが、栃木県の「星野リゾート リゾナーレ那須」で、親子ならではの農業旅を体験してきてくれました。◆この記事を書いたメンバー
トシさん東京在住の2児のパパ。普段は会社員をしながら時間とお金の許す限り旅行を楽しんでいます。旅は人生に彩りを与えてくれるもので楽しみ方は十人十色! 色々な旅の楽しみ方に触れられると嬉しいです。
アグリツーリズモリゾートって?
「アグリツーリズモ」とは、イタリア語のアグリクルトゥーラ(農業)とツーリズモ(観光)の造語で、都会の喧騒から離れ、その土地の農体験や自然体験、文化交流を楽しむ観光の形。那須岳の山裾に位置する「星野リゾート リゾナーレ那須」では、日本初のアグリツーリズモリゾートとして、‟地域の魅力×リゾート滞在”という新たな旅のスタイルを提唱しています。季節ごとの充実したイベントに加え、大人が自分の時間を満喫し、子どもが楽しみながら成長するアクティビティがあるとのことで、今回は私と妻、息子1人、娘1人の子連れ旅行で感じたリゾナーレ那須の魅力をご紹介します。
1.自然を活かした充実のアクティビティ
リゾナーレ那須では、約42,000坪という広大な敷地を活かした生産活動や自然に触れる体験ができます。まず一際目を引くアクティビティ施設「POKO POKO」。文字通りポコポコとしたユニークな建物で、遊びや体験の発信基地でもあり、大人も子どももワクワクさせてくれる場所です。 目の前の広場には、虫かごやレジャーシートなど豊かな自然を楽しむためのアイテムを積み込んだトラックが停まっており、自由にレンタルすることができます。 さっそく子どもたちは好きなアイテムを手に取り、森の宝物探しに出発です。朝には案内人による「朝の森さんぽ」も開催されていて、森の豆知識や楽しみ方を教えてもらいながらじっくりと散策することもできます。子どもたちが目を輝かせながら大自然の中を夢中で走り回っている姿を見ると、大人もつい童心に帰り、駆け足になってしまいます。木漏れ日を浴び、鳥のさえずりや川のせせらぎに耳を傾けながら森の中を進んでいくうちに、慌ただしかった日常を忘れてリゾナーレ那須の心地良いリゾートタイムに切り替わっていきます。 森を抜けると大きな田んぼが広がる絶景スポットへ。子どもたちは普段目にすることのない稲に興味深々で、稲穂が頭を垂れている姿をまじまじと見て「これがお米なの?」と不思議そうに覗き込んでいました。 先に進むと、グリーンハウスとアグリガーデンが見えてきます。ここは、アグリツーリズモリゾートを最も感じられる場所で、農業体験やオリジナルハーブティー作り、季節ごとに変わるワークショップを体験できます。 軍手をつけて長靴に履き替えたら、いざグリーンハウスへ。ファーマーとして働くスタッフの方にハウス内を案内してもらった後、子どもでも分かるファーマーズレッスンがスタート。ハロウィンの時期ということもあり、さまざまな種類のかぼちゃを使って名前や育て方について教えてもらい、ゲーム形式で好きなかぼちゃを持ち上げて重さを感じたりしました。 アグリガーデンでは、化学肥料や農薬を使わずに野菜を育てています。せっかく育て上げた野菜も猿などの野生動物による被害もあってご苦労をされているそうですが、負けずに自然との共生を目指しているという姿勢に感銘を受けました。 畑の中に入って野菜を観察した後は、いよいよ収穫体験です。季節によってさまざまな野菜を収穫をすることができます。子どもたちは畑を覗き込みながら、ハサミとカゴを持ってピーマン、カボチャ、シシトウ、枝豆を収穫しました。後日、収穫した野菜をいただきましたが、味のおいしさはもちろんのこと、子どもたちが自分たちで収穫した嬉しさからいつも以上によく食べてくれたのが感動的でした。
2.暮らすように滞在する広々とした客室
滞在した客室「デラックスメゾネット」は1階にリビングスペース、2階にはベッドルームのある62平米のお部屋で、バーテーブルやソファの他にテラスもあります。吹き抜けの天井と大きな窓が印象的で、外を眺めると一面に田んぼが広がっており、とてもリラックスできます。2階の寝室で子どもたちが寝静まった後は、1階で夫婦水入らずのティータイムを楽しむことができたのもよかったポイントです。 全43室の客室は各々独立してリゾート内の広大な敷地に点在しているため、ゲスト同士がすれ違うことも少なく、滞在期間は自然との対話を楽しみながら、家族やグループでゆったりとした時間を過ごすことができます。3.新鮮野菜を活かしたこだわりのレストラン
レストラン「SHAKI SHAKI」では、素材を活かしたシェフこだわりの料理をビュッフェ形式でいただきます。 色鮮やかな野菜や創作料理が綺麗に盛り付けられており胸が高鳴ります。瑞々しい採れたて野菜をひと口頬張ると、シャキシャキポリポリと噛むたびに音を立てて箸が進みます。それに気づいた子どもたちも楽しくなって、ついつい手づかみで野菜を口にしていました。他にも「千本松牧場(那須塩原市)」の牛乳や「バターのいとこ(那須町)」のラスクなどもあり、“地域の魅力を引き出す”というコンセプトが伺えます。 メインダイニング「OTTO SETTE NASU」では、那須と気候が似ているイタリア・トスカーナ州の郷土料理をイメージして作られたコース料理を堪能できます。料理に合うワインの種類も豊富で、その時にしか味わえない逸品をいただくことができます。 どの料理も盛り付けが繊細で美しく、季節感も感じることができて最後の一皿まで感動の連続でした。素材のよさが最大限に引き出された料理と、レストランの雰囲気が相まって、とても贅沢な時間を過ごすことができました。子どもと同じ目線でその土地の魅力に触れる旅
旅先でゆったりと暮らすように滞在し、アクティビティや食を通じてその土地の魅力に触れる経験は、今回が初めてでした。季節の移り変わりや農作物の成長に合わせて表情を変えていく様は、訪れた人々の心をつかみ、子どもたちの好奇心や探求心を育みます。自然の中で我が子と同じ目線に立ち、同じ気持ちを共有できた時間は、家族にとって特別なものになりました。都心に戻ってからは、日常生活で何気なく見ていた景色も自然や農作物などに目が向いて季節の変化を楽しむことができ、改めてアグリツーリズモという旅行を経験できて良かったと感じています。ぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。
◆星野リゾート リゾナーレ那須
住所:栃木県那須郡那須町高久乙道下2301
電話番号:0570‐073‐055(リゾナーレ予約センター)
・アグリハロウィン2021
期間:2021年10月1日(金)~10月31日(日)
「星野リゾート リゾナーレ那須」公式サイトはこちら