はじめに
誰もが当たり前に使っている「こんばんは」。
実は地域によって、たくさんの言い回しがあるのを知っていますか?
今回は、全国の「こんばんは」の方言をご紹介します♪
全国の「こんばんは」の方言①“おばん”系
元々「こんばんは」は、「今晩は○○ですね」という文章が省略されたものと言われています。一方で、夕暮れどきを表す「お晩方」から生まれた表現も、全国にはたくさんあるんですよ♪
有名なのが東北を中心に広く使われる「おばんです」。
他にも北関東などで話される「おばんになりました」や、福島県の「おばんかだ」といった方言が知られています。
東京に近いエリアでも「こんばんは」の表現が違うなんて意外ですよね。
全国の「こんばんは」の方言②“しまい”系
夜は仕事の仕舞いどき。
そうした時間帯だからこそ「こんばんは」の方言が、“しまい”系になることもあるんですよ。
代表的なものには静岡県の「おしまいですか」。
または、関西で使われる「おしまいやす」や、香川県の「おしまいなんせ」などがあります♪
全国の中でもやや西よりに分布しているのが特徴の“しまい”系。
商人がたくさん暮らしていて、商業が発展していた関西ならではの歴史が関係しているのかもしれませんね。
全国の「こんばんは」の方言③“しめる”系
さきほどと同じく、仕舞いどきを表現する“しめる”系も、全国に数ある「こんばんは」の方言のひとつです。
有名なところでは宮崎の「しめなったか」があります。
宮崎弁は「○○すっかい?」や「いちぇみろや?」「どんげもならんわ」など、ちょっとせっかちで強い響きのある方言ですが、「こんばんは」の挨拶にもその特徴が表れていますよね♪
全国の「こんばんは」の方言④その他
全国の方言には「なぜこの言葉で、こんばんはの意味になるの?」というようなものもあります。
たとえば、鹿児島県の「こんちゃらごあした」や沖縄県の「ちゃあびら」などは、他県の人が聞くと、頭の中が「?」になりそうですね。
さらに新潟県の中越地方に行くと、なんと「ごめんなさい」と挨拶するエリアもあるというから、方言は本当に奥が深いですよね。
おわりに
「こんばんは」が全国的に使われていると思っていた方も、いろいろな表現があることを知って驚かれたのではないでしょうか。
方言にはまだまだおもしろい言い回しがたくさんあるので、今回をキッカケに調べてみるのも楽しいですよ♪