はじめに
昔から港町として発展してきた神奈川県。そのため、日本でありながらどことなく異国情緒が漂うエリアですよね。横浜はデートスポットの定番ですが、何度も行き過ぎてマンネリ化していませんか?
今回は、そんなカップルにおすすめしたい「洋館」めぐりにも最適なスポットをご紹介します。
神奈川にあるおすすめの洋館① 外交官の家
明治時代にニューヨークの総領事やトルコ特命全権大使を務めた外交官・内田定槌氏の邸宅として建てられた「外交官の家」。
元々は1910年に渋谷区南平台にありましたが、1997年に内田定槌氏の孫である宮入氏が横浜市に寄贈。山手イタリア山庭園に移築復原し、一般公開されるようになりました。
この邸宅の設計者はアメリカ人のJ.M.ガーディナー氏で、木造2階建てで塔屋がついており、家具や装飾はアール・ヌーボー風にまとめられています。
内部には当時の外交官の暮らしに関する資料が展示されており、付属棟では喫茶室があります。ゆったり見学したあとでカフェタイムを楽しむのもおすすめです。
◆外交官の家
住所:神奈川県横浜市中区山手町16
電話番号:045-662-8819
営業時間:9:30〜17:00(7・8月は18:00まで)
定休日:第4水曜日(祝日の場合はその翌日)・12月29日~1月3日
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神奈川にあるおすすめの洋館② ブラフ18番館
「ブラフ18番館」は、オーストラリアの貿易商であったバウデン氏の住宅として建築されました。白い壁にフランス瓦の屋根が特徴です。南側にはバルコニーとサンルームがあり、THE・洋風住宅といった様相。関東大震災後に建築されたので、防災を意識したモルタル吹き付けの仕上げがされています。
さらに、実は関東大震災の倒壊と火災を免れた住宅の一部を使用して建築されたことも判明しています。2015年には2階の展示室を寝室にリニューアルするなど、内部も見どころがたくさんありますよ。ぜひ、歴史的にも価値がある、貴重な洋館に訪れてみませんか?
◆ブラフ18番館
住所:神奈川県横浜市中区山手町16
電話番号:045-662-6318
営業時間:9:30〜17:00(7・8月は18:00まで)
定休日:第2水曜日(祝日の場合はその翌日)・12月29日~1月3日
ブラフ18番館
神奈川にあるおすすめの洋館③ベーリック・ホール
次にご紹介するのは、1930年に建築されたイギリス人貿易商のB.R.べリック氏の邸宅「ベーリック・ホール」です。
第二次世界大戦前まで使用されていましたが、その後は1956年に宗教法人カトリック・マリア会に寄付され、2000年まで寄宿舎として使用。その後、横浜市が改修工事を行い2002年に一般公開となりました。
設計はアメリカ人の建築家・J.H.モーガン氏。玄関の3連アーチや屋根のある煙突がある、スパニッシュスタイルを基調とした洋館です。内部は広く、ダイニングルーム、フレスコ技法が使用された息子の部屋など、見ごたえ十分です。
◆ベーリック・ホール
住所:神奈川県横浜市中区山手町72
電話番号:045-663-5685
営業時間:9:30〜17:00(7・8月は18:00まで)
定休日:第2水曜日(祝日の場合はその翌日)・12月29日~1月3日
ベーリック・ホール
神奈川にあるおすすめの洋館④山手111番館
有名な「港の見える丘公園」にあるローズガーデンを見下ろす場所に佇んでいる洋館が「山手111番館」です。
スパニッシュスタイルの洋館で、先ほどご紹介した「べーリック・ホール」と同じJ.H.モーガン氏の設計。玄関前の3連アーチは同じですが、こちらは天井を作っていないのが特徴です。モーガン氏の代表作のひとつともいえる洋館なんだとか。
家具などが配置された館内には、モーガン氏に関する展示もおこなわれています。
◆山手111番館
住所:神奈川県横浜市中区山手町111
電話番号:045-623-2957
営業時間:9:30〜17:00(7・8月は18:00まで)
定休日:第2水曜日(祝日の場合はその翌日)・12月29日~1月3日
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おわりに
神奈川県にはたくさんの趣のある洋館が残っています。内部を一般公開している洋館も残っていますので、気になる洋館をピックアップしてオリジナルの洋館めぐりツアーも可能。たまには歴史に触れるデートにでかけてみてはいかがでしょうか?