はじめに
連続5年でミシュラン台北版の“ミシュランプレート”に選ばれてきた「N°168 PRIME」。プロフェッショナルによる最高のステーキを提供するレストランとしての地位を確かなものとし、日夜賑わいを見せています。大直本店のカジュアル・ファインダイニングのコンセプトを継承する東區の敦化館は、美食を味わう喜びを伝えるレストラン。季節感あふれる新作は、年末年始の特別なひとときにふさわしい、華やかなメニューです。1フロアを占有していて開放的。VIPルームでプライベートパーティも可能。
「N°168 PRIME敦化館」は、MRTのブルーライン・忠孝復興と忠孝敦化のどちらからもアクセスできるSOGO敦化館の7階にあります。1フロアまるごと300坪を使った店内は広々としていて開放的。また、ブライバシーが守られるVIPルームもあり、一番広い部屋には最大で50人の利用が可能。大小のパーティはもちろん、会社の忘年会などのイベントにもぴったりです。調理はオープンンキッチンスタイルで、オーストラリアから輸入したBeech Ovensのオーブン、牛肉熟成室、珠玉のワインが並ぶキャビネットなど、設備の充実も目を見張るばかり。料理の宮殿といった店構えです。彩りも美しい創作料理の数々。メインへの期待も高まります。
シェフはDarren氏。新メニューの自信作は、台湾の小吃“蚵仔煎(牡蠣オムレツ)”にヒントを得た一皿。広島産の特選生牡蠣を柑橘酢で軽く煮たあと、風味豊かな金色のオランデーズソースをからめ、自家製チリソースをとろり。彩りに添えたのは素揚げしたケール。華やかで変化のあるクリエーションを発揮しています。工夫を凝らしたアミューズは、食材の組み合わせの妙を楽しんで。
アミューズブーシュの色彩豊かな品々は、どれも食欲をそそります。「鴨レバーのムース」は、ブリオッシュのパンにムースの雪を降らせたものに青梅ソースとポートワインゼリーを添えた一品。「秋の蟹・フェンネル&シトラス風味」は、フェンネルを混ぜたシャンパンゼリーの上に新鮮な蟹肉をのせ、オレンジソースをかけたところに、アボカドとイクラを添えたもの。魚介の風味が口の中に秋と冬の爽やかな滋味が広がる前菜です。手間隙かけて作られる、専門店ならではの味わいが続々。
温かい前菜の「ガチョウの熟成胸肉BBQソース」は、厳選した台湾産のガチョウの胸肉を14日間をかけてドライエイジングしたものをBBQソースでいただくメニュー。箸休めのナツメヤシの実は爽やかで、さっぱりといただけます。また、ブイヤベースにタイのトムヤムクンを合わせたものに生食用のホタテと赤エビを加えたスープは、濃厚でエキゾチック。「カジキのハムとシェフ特製シャーベット」は、台東の成功港から直送されたカジキを2か月かけてドライエイジング。Darrenシェフによると、バショウカジキは生ハムづくりにとても適していて、加工することでカラスミを彷彿とさせる味わいに。オリーブオイルを一滴たらすと、より一層おいしくいただけるそう。供されるプレートにはサワークリームとモスカートワイン&レモンのシャーベットも添えられていて、後味はすっきり爽やか。
シェフいわく「ショータイム」。これぞメインという迫力あるプレートが登場。
そして、Darrenシェフが「これはショータイム・メニューです」と冗談めかして紹介するメインディッシュをご紹介。まずは真心込めて調理される600gのふっくら&大ぶりのボストンロブスター。ステーキを選択するなら日本産のF1交雑牛がおすすめ。高すぎない価格、和牛同様に繊細なサシ、クドくない肉質はステーキの入門編として最適です。また、独自に低温で燻製にしたアンガス黒牛は、特別な調理法により、スモークの香りを引き立てながら、柔らかくジューシーに仕上げています。シャーベットで爽やかさをプラスした美しいデザート。
デザートへのこだわりも見逃せません。「シェフのデザート・パネットーネ、カスタードソースとブラッドオレンジ添え」は、ミラノ発祥の伝統的な発酵菓子パン“パネットーネ”を揚げたものにカスタードソースと柑橘ゼリーなどをあしらい、シャーベットを添えた一品。熱々のパンと冷たいシャーベットとの温度差が楽しく、おかわりが欲しくなる美味しさです。 もうひとつのおすすめは、モンブランとフランスの焼き菓子・ダックワーズ。削ったほうじ茶アイス、ブラックカラントのムースが添えられていて、ほんのり甘くほんのり酸っぱい、多層的な味わいが楽しめるデザートに仕上がっています。おわりに
ウィズコロナのフェーズに入り、大勢での食事も楽しめるようになってきた2022年の年末。大切な人たちとの集まりは、とっておきのレストランで。年末年始の予約はお早めに。◆N°168 PRIME敦化館
住所:台湾台北市大安區敦化南路1段246號7樓(SOGO敦化館)
電話:+886-2-6617-6168