はじめに
旅行前の準備も旅の楽しみのひとつですが、慣れない旅先の環境を考えると、持っていくものに迷ってしまいますよね。今回は国内・外と活躍する全日空(ANA)の客室乗務員、平本智恵さんに、旅先で活躍する心強いグッズを教えてもらいました。
乾燥対策は万全に!加湿・保湿グッズ
「飛行機内やホテルは乾燥するので、加湿・保温グッズは欠かせません」と平本さん。
①:電源不要の小型加湿器。タンクに水を入れると、フィルターから水分が自然に気化、ホテルのベッド脇に置いておくと驚くほど水がなくなるのだそう。
②:喉の潤いを守るマスクは、高機能なものをチョイス。
③:フェイスマスクの上から使用するシリコーンマスク。「耳に掛けて固定できるので、フェイスマスクをしている15分の間に色んな作業ができちゃうんです。100円ショップで購入できるので、コスパもよくておすすめです」。
④:さらに見た目にめずらしいのがこちら。写真左はタイのメーカーMEGA We careのVITAVITEという美容液で、小さいカプセルをちぎって使う優れもの。写真右はインドネシア・ジャカルタ発のellips(エリップス)で、こちらもカプセル状のヘアオイル。「1回使い切りでコンパクトなうえ、酸化も防いでくれます。海外でシャンプーなどができない環境でも、このオイルがあれば髪のケアができるので気に入ってます。愛用しているCAが多いですよ」。ellipsは100円ショップや通販でも販売しているので、まとめ買いは必須ですね。
これ1つで電源まわりはOK!マルチアダプター
これひとつでほとんどの国に対応可能というマルチアダプター。USBポートが複数付いているので、携帯やカメラの充電などを同時に利用できるのが嬉しいところ。「急なフライトで行き先が変わることもあるので、コンパクトに持ち運べて、どこでも使えるので便利です」。
手軽で何役もこなすエコバッグ&お箸
「海外では、日本のようにスーパーで必ず買い物袋をもらえるわけではないので、エコバッグは必須です。フォークやお箸もなかったり、有料だったりするので、日ごろからエコバッグに忍ばせておくといいですね。旅の帰りにお土産を入れるのにも重宝しますよ」。
いざというときのお役立ち!シミ取りスティック
旅先では洋服にシミが着いても、すぐに洗濯できるわけではありません。そのままほうっておくとますます落ちにくく……なんてことも。そこで平本さんがポーチに必ず入れているのが、シミ取りスティック。「私が使っているのはアメリカ製のもので、かなり強力。色物、柄物でも使えて、ペン型でかさばらないのも使いやすいです」。普段は意識しなくても、いざというときに活躍する、納得のアイテムです。
機内に持ち込めて便利な粉ドレッシング
旅行中は普段の食生活と変わり、とくに海外では野菜不足になりがちです。「おすすめなのが粉ドレッシング。スープで有名なクノールの粉ドレッシングは種類が豊富で愛用しています。液体と違い機内に持ち込めるので必ず持っていきますね」。オリーブオイルと水と混ぜて野菜にかければ、サラダの完成!不足しがちな野菜を日ごろから取り入れるコツですね。
着まわしの効くホワイトパンツが活躍
「ホワイトパンツが1着あると、上を変えるだけで、フォーマルにも、普段使いにも着まわせます。シワになりにくい素材を選べば、キャリーケースへの収納もストレスがありません」
平本さん愛用のホワイトパンツは、さらりとした素材が上品に見えるにもかかわらず、ウエストはゴムタイプと、オンでもオフでも使える優秀品。ぜひ旅のコーデに取り入れてみては。
飛行機内での過ごし方も旅の思い出のひとつに
仕事だけでなく、プライベートでもアクティブに旅行を楽しむという平本さんは、旅先ではいいサービスを受けることを意識しているといいます。「いいサービスを受けないと、提供することもできないと思うんです。レストランの料理の出し方1つでも、学ぶことはありますね。お土産は現地でいいと言われるものを買って、グルメはできるだけ現地の方と同じものを食べてみるようにしています。」そんな経験があるからこそ、観光で飛行機を利用するときは、ぜひCAに情報を聞いてほしいといいます。「ガイドブックを読んでいる人を見かけると、自分から声をかけることもあります。現地で美味しいレストランや、観光スポット、お土産など、経験豊富な乗務員が同乗しているので、何かしらお役に立てると思いますよ」。
美しくも、アクティブで気さくな印象の平本さん。体が資本の仕事だからこそ、加湿、保湿、野菜不足の解消など、メンテナンスのためのグッズは欠かさないそう。CAどうしで情報を交換したり、旅の上級者であるお客様から学ぶことも。旅をめいっぱい楽しむには、旅先でもケアをしっかりすることが大切なんですね。