はじめに
日本最後の秘境とも呼ばれる「トカラ列島」ですが、そのトカラ列島が日本史に出てくるのは、とても昔のことです。
今回は、時間の流れさえ忘れさせる歴史豊かなトカラ列島についてご紹介します。
トカラ列島とは?
トカラ列島は、漢字で表記すると「吐噶喇列島」と書きます。
周辺のエリアには、種子島や屋久島があります。鹿児島県鹿児島郡十島村(としま)に属す島です。
トカラ列島は、難しい漢字表記であるため、地名の由来としては、「沖の海原」という意味を持つ「トハラ」から転じて「トカラ列島」になったと言われています。
日本史にトカラ列島が登場するのは、『続日本記』に記載されており、699年のに文武天皇へと度感が貢物をしたという記載で、この「度感」がトカラに当たると言われています。
トカラ列島のおすすめの島
トカラ列島は、無人島も含めて12個の島からなります。今回はその中から一番大きな島が、中之島(なかのしま)です。
中之島には、トカラ富士と呼ばれるトカラ列島最高峰の「御岳」があり、その麓には鹿児島県の天然記念物であるトカラ馬が放牧されています。
西洋種の影響を受けていない日本在来の小型の馬で、現在はトカラ列島では宝島と中之島にのみ生息しています。ゆったりと草を食むトカラ馬の姿に癒されますよ。
また、中之島には天然温泉があり、波の音を聞きながら乳白色のミョウバンと硫黄を含んだ温泉に入ることができます。
キャプテンキッドの宝島
宝島は、有人の島ではトカラ列島内で最南端にある島です。
サンゴ礁で出来た島で、宝島を上から見るとハート型となります。
ちなみに、宝島の名前はその名のとおりイギリスの海賊である「キャプテンキッド」がハートの形をした島に財宝を隠したという伝説から、宝島と呼ばれています。
財宝を隠したと言われている鍾乳洞もあり、財宝探しのロマンを感じることができますよ。財宝伝説のほかにもエメラルドグリーンの海や温泉など、観光も十分楽しめます。
トカラ列島へのアクセス方法
トカラ列島へのアクセスはフェリーとなります。
鹿児島から出航する「フェリーとしま」の運行は、週2回のみ。
そのため、トカラ列島へと向かう場合は、鹿児島から月曜日もしくは金曜日にトカラ列島へ出発し、トカラ列島から戻る日は水曜日もしくは日曜日に鹿児島に到着するようにしましょう。
また、鹿児島港や名瀬港を出た後の運行はスケジュール通りに行きませんので、島内で流れる放送をきちんと聞くようにしましょう。
目安は、自分がいる島の1つか2つ前の島を出港したら、自分もすぐに出港できる準備を港に向かうことが必要です。
◆十島村経済課航路対策
住所:鹿児島県 鹿児島市泉町14-15
電話番号:099-222-2103
トカラ列島
おわりに
トカラ列島へのアクセス方法や、観光におすすめの島をご紹介しました。
秘境以外にも、島の人々は暖かく、過ごしやすい島です。
ぜひ、一度トカラ列島でリフレッシュのための観光に訪れてみてはいかがでしょうか?