はじめに
古都・京都は歴史深いお寺や神社がたくさんあり、世界中の人々を惹きつける魅力あふれた土地です。
今回はその中から京都府の世界遺産の1つである「西芳寺」をご紹介します。
京都府の世界遺産「西芳寺」①概要
京都府の世界遺産・西芳寺(さいほうじ)は、京都市西京区松尾にある臨済宗の寺院です。
寺の庭園内が緑の絨毯を敷き詰めたかのように、苔(こけ)で覆われている美しい景色を楽しめることから、通称「苔寺」として親しまれています。
天平年間(729年~749年)に、僧・行基によって創建。
平成6年(1994年)に「古都京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されました。
◆西芳寺
所在地:京都府京都市西京区松尾神ケ谷町56
電話番号:075-391-3631
西芳寺
京都府の世界遺産「西芳寺」②経緯
西芳寺は、かつては時期を問わず誰でも見学ができる寺院でしたが、拝観者が増えたことによる交通渋滞や騒音対策のために、1977年以降から往復はがきによる事前申し込み制となりました。
そのため、少人数での拝観が可能なんです。
拝観の際には写経などの行事に参加することが条件となっており、その後に庭園の見学となります。
当日書いた写経は、本尊に永久奉納していただけるそうですよ♪
京都府の世界遺産「西芳寺」③逸話
兵乱などで一時荒廃した「西芳寺」は、暦応2年(1339年)に僧・夢窓国師により再建されました。
庭園設計に長けていた夢窓国師による西芳寺の庭園は、上下二段構えの造り。その見事な構造は、後々の日本庭園の設計に大きな影響を与えたと伝えられているんです。
室町幕府8代将軍・足利義政も銀閣寺を建てるときに、「西芳寺」の庭園や建物を見本にしたという逸話まで残されていますよ。
京都府の世界遺産「西芳寺」の美しい景色は、時を越え、現代の人々にも感動を与えてくれています……♡
京都府の世界遺産「西芳寺」④見どころ
西芳寺の見どころはやはり、深い緑のじゅうたんのような美しさが広がる庭園です。
およそ120種の苔がむしているんですよ♡
紅葉の季節には約9000坪という広大な庭に、鮮やかな紅と緑の見事なコントラストが広がります。
京都府の世界遺産「西芳寺」を訪れたら、ゆっくりと庭園を散策してみましょう♪
京都府の世界遺産「西芳寺」⑤楽しみ方
京都府の世界遺産「西芳寺」の庭園は、上下二段構えの造りで、上段が枯山水、下段が池泉回遊式になっています。
下段の庭園にある「黄金池」は、“心”の字をかたどっているといわれているんですよ!
庭園の散策の際には、“心“の字を思い浮かべて眺めてみましょう♪
「西芳寺」にある3つの茶室のうちのひとつが、重要文化財である「湘南亭」です。
建当時から残る唯一の建物で、千利休(せんのりきゅう)の次男・千少庵よって建てられたものといわれています。
幕末維新の際に、岩倉具視が潜伏していた場所でもあります。
そのため、「湘南亭」近くに石碑が建てられているんですよ。
歴史的背景を思い浮かべながら、庭園や茶室を巡ってみるのも楽しそうですね。
京都府の世界遺産「西芳寺」⑥注意するポイント
京都府の世界遺産「西芳寺」は、事前に往復はがきで申し込んで訪れる必要があります。
自由参拝ではないので、見学希望日の1週間前までには届くようにしましょう。
後日、返信で届いたはがきが“拝観証”になるのでお忘れなく。
ちなみに、拝観の見学時間の指定はできないので、申し込み前に電話で確認しておくのがおすすめですよ☆
京都府の世界遺産「西芳寺」⑦アクセス方法
京都府の世界遺産「西芳寺」までのアクセス方法をご紹介します。
✩タクシー
JR嵯峨嵐山駅からタクシーで約10分ほどで到着します。
✩バス
京都駅から、京都バス73系統/83系統「苔寺 鈴虫寺」行きに乗車し、終点で下車。徒歩で約2分で到着します。バスの乗車時間は約1時間ほどですよ。
京都府の世界遺産「西芳寺」⑧併せて訪れたいスポット
京都府の世界遺産「西芳寺」と併せて訪れるなら、「鈴虫寺」がおすすめです。
石段を上った山門わきに立つ、わらじを履いたお地蔵様「幸福地蔵」は必見♪
願い事をひとつだけ叶えてくれるお地蔵様として有名なんですよ!
自分だけではなく、皆が幸せになるようお願いをすることが、お地蔵様の願いだそう。
「西芳寺」とはまた異なった魅力のある寺院へぜひ訪れてみてくださいね!
◆鈴虫寺(華厳寺)
所在地:京都府京都市西京区松室地家町31
電話番号:075-381-3830
鈴虫寺
おわりに
京都府の世界遺産「西芳寺」をご紹介しました!
事前予約制で訪れることができる素敵な寺院なので、1度は訪れてみたいスポットですね。
京都旅行の予定にぜひ加えてみてくださいね♪