はじめに
地元や商店街のよさを再認識するきっかけとなる取り組みを支援する「Go To 商店街」が10月19日からスタートしました。それに伴い、都内の商店街が注目を集めています。買い物だけではなく、地域ならではの特色を知り、そこで生活する人々の日常を垣間見ることも含めて学びや発見があるのが商店街の面白いところ。そんな東京の商店街の魅力に加え、年末年始にかけたキャンペーン情報もお伝えします。
text:アントレース
【1】テイクアウトグルメが充実! 戸越銀座商店街/戸越銀座駅
「戸越銀座商店街」は、東急池上線戸越銀座駅を挟んで東西に約1.3km続く都内で最も長いといわれる商店街。通りには約300店が軒を連ね、惣菜店から飲食店、酒店、ベーカリーのほか、塩の専門店や温泉など個性的スポットも含め、さまざまな店が並びます。
またコロッケやソフトクリーム、たい焼きや串焼きなど、食べ歩きに最適なグルメも充実。近くには戸越銀座公園があるので、テイクアウトグルメを持って公園で一息つくのもおすすすめです。商店街に入ってすぐのところには戸越銀座商店街の案内所も用意。はじめて訪れる人は案内所でマップやチラシをもらってから散策してみては。
◆キャンペーン情報
「2020歳末 大感謝セール」
2020年11月27日~12月6日まで、区内共通商品券が当たるスクラッチキャンペーンを開催。期間中、セール参加店でお買い物をすればスクラッチカードがもらえます。
※スクラッチカードの配布条件は、店舗によって異なります
◆戸越銀座商店街
住所:東京都品川区豊町、戸越、平塚
電話:03-3788-1474(戸越銀座商店街振興組合)
【2】下町情緒を感じるレトロな街、谷中銀座商店街/日暮里駅
JR日暮里駅から徒歩約5分の場所にある「谷中銀座商店街」は、全長170mほどの短い通りに約60店舗の店が並びます。昔ながらの個人商店が多く、下町情緒が残る街並みが魅力的。地元の人のほか、普段から観光客も訪れる、東京を代表する商店街のひとつです。
商店街のある谷中エリアは「猫の街」とも呼ばれ、猫をモチーフにした商店街のキャラクターや看板、置物など、そこかしこに猫の姿を見ることができます。運が良ければ、街を歩く本物の猫に出会えることも。また日暮里駅から商店街に進むと現れる石段は「夕やけだんだん」と呼ばれ、商店街に沈む美しい夕日を見ることができる人気のスポットです。
◆キャンペーン情報
「歳末期 大感謝祭」
毎年7月と12月の年2回開催。2020年12月に開催予定の感謝祭では、お買い物スタンプの2倍セールや、集めたスタンプで豪華景品が当たる福引などを実施予定。
◆谷中銀座商店街
住所:東京都台東区谷中3-13-1
電話:非公開
【3】お値打ち商品が揃う!上野アメ横商店街/上野駅
JR上野駅から御徒町駅までの約500mのエリアに約400店が並ぶ商店街。獲れたての海産物や生鮮食品が安く手に入るとあって、年末になるとおせち料理の材料を買う人やお値打ちの商品を求める人が集まる街として知られています。
生鮮食品のほかエスニック系の食材店、化粧品店、アメカジ用品やスニーカーなどの専門店も多く、下町でありながら異国情緒も感じられるのも特徴的。どの店もお値打ち商品が揃い、年末年始に限らず一年中安売りが行われています。近隣には上野動物園のほか、東京国立博物館や上野の森美術館など観光スポットも多いので、お出かけついでに食材の買い出しやお土産探しに訪れてみては。
◆上野アメ横商店街
住所:東京都台東区上野6-10-7
電話:03-3832-5053(アメ横商店街連合会)
【4】昔懐かしい昭和の雰囲気が残る、砂町銀座商店街/西大島駅
戸越銀座商店街、十条銀座商店街とともに三大銀座商店街に数えられる「砂町銀座商店街」。通称「砂銀」と呼ばれるこちらは、全長約670mの通りに180以上の店が並ぶ昭和レトロな下町の商店街です。
地域の生活に根ざした人情味のある店が多く、懐かしさを感じる昔ながらの惣菜店や、食べ歩きにうれしい肉まんの名店、焼き鳥店など、安くておいしいグルメが楽しめるのが魅力。また毎月10日には「ばか値市」と呼ばれる大安売りを開催しており、一層活気のある商店街の雰囲気を楽しむことも。JR錦糸町駅や亀戸駅などから都営バス1本で行ける立地なので、ちょっと足を延ばして下町散策に出かけてみませんか。
◆キャンペーン情報
「歳末イルミネーション抽選会」
2020年11月20日~12月13日までの毎週金・土・日曜に抽選会を開催。期間中、1,000円以上の買い物をした人には抽選券1枚が進呈され、抽選券1枚につき1回抽選(ガラポン)に参加できます。
◆砂町銀座商店街
住所:東京都江東区北砂4-18-14
電話:03-3644-5854(砂町銀座商店街振興組合)
【5】古着好きにおすすめ!高円寺パル商店街/高円寺駅
JR高円寺駅の南側すぐの場所にある「高円寺パル商店街」。アーケードになっているので、雨の日でもお出かけしやすいのがうれしいポイント。地域に根ざした生活用品店のほか、おしゃれなカフェなども多く、全部で100店舗近い店が並びます。古着店のほかアジアン雑貨の店やサブカル系のショップが多いのも特徴で、10~20代の若者も多く訪れます。
高円寺パル商店街を含めた、JR高円寺駅前から東京メトロ新高円寺駅にかけての商店街、および高南通りを舞台に開催される夏の「東京高円寺阿波おどり」は、東京の夏祭りを代表するイベントのひとつ。街全体が賑わう様子が楽しめます。
◆高円寺パル商店街
住所:東京都杉並区高円寺南3-58
電話:03-3311-7033(高円寺パル商店街振興組合事務局)
【6】東京観光の定番スポット!浅草仲見世商店街/浅草駅
日本で最も古い商店街といわれ、浅草のシンボルである浅草寺と雷門を結ぶ通りに続く約250mの商店街。老舗の民芸品店、和菓子店など約90の店が軒を連ね、多くの観光客が訪れます。人形焼きや雷おこし、手ぬぐい、かんざしなど、浅草らしい土産が揃う店も多く、東京観光の定番スポットのひとつとして言わずと知れた名所です。
浅草寺境内ということもあり、古風な和装や着物姿で散策する人も多い街なので、日常とは違った雰囲気が楽しめるはず。浅草寺へのお参りついではもちろん、近隣には桜の名所である墨田川や東京スカイツリー®もあるので、観光スポット巡りのひとつに組み込んでみて。
◆浅草仲見世商店街
住所:東京都台東区浅草1-36-3
電話:03-3844-3350(浅草仲見世商店街振興組合)
【7】目移りするほど種類豊富な惣菜天国! 十条銀座商店街/十条駅
JR十条駅の改札を出てすぐのところにあり、全長約370mに約200の店が並ぶ北区最大規模を誇る商店街です。惣菜天国といわれるほど惣菜の種類が豊富で、10円単位から販売されているものも多く、その安さは群を抜いています。
都内でも屈指の食べ歩きの街としても注目度が高く、安くておいしい惣菜や和スイーツを片手に、商店街を散策するのがおすすめです。少し足を延ばせば自然豊かな北区中央公園や名主の滝公園もあるので、天気のいい日には公園でテイクアウトグルメを楽しんでみるのもいいかもしれません。
◆十条銀座商店街
住所:東京都北区上十条仲原1-4-8
電話:03-3907-3860(十条銀座商店街振興組合)
【8】人情味ある温かさが魅力!ハッピーロード大山商店街/大山駅
東武東上線大山駅近くにある全長約560mのアーケード商店街。家族経営の店を中心に、バラエティーに富んだ約220の店が軒を連ねています。現在のハッピーロード大山商店街は、もともと大山駅寄りに位置する「大山銀座商店街振興組合」と川越街道寄りに位置する「協同組合大山銀座美観街」の2つの商店街が合併したもの。昭和53年に誕生し、いまでは区内最大規模の大型商店街に生まれ変わりました。
ターミナル駅の池袋駅から約5分というアクセスのよさもあり、地元客はもちろん、週末は遠方から訪れる客も多いのだとか。2世代3世代続く精肉店や惣菜店、洋菓子店や昔ながらのパン屋さんなど、活気がありながらもアットホームな店が充実しているのも魅力。大山駅からすぐアーケードがかかっているので、天気を気にせず長居できてしまう商店街です。
◆ハッピーロード大山商店街
住所:東京都板橋区大山町49-1
電話:03-3958-8686(ハッピーロード大山商店街事務局)
【9】活気ある縁日もおすすめ!巣鴨地蔵通り商店街/巣鴨駅
「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれる全長約760mの「巣鴨地蔵通り商店街」。とげぬき地蔵尊の名で親しまれている高岩寺の参道にもなっているこの商店街では、毎月4の付く日(4日、14日、24日)に縁日が開かれ、沿道には200以上の露店がずらりと並び、賑やかな商店街がさらに活気づきます。
地域住民の買い物スポットとして普段から賑やかな商店街ではありますが、縁日の日は普段とはひと味違った雰囲気が楽しめるはず。商店街入り口には、公式キャラクター「すがもん」のおしりを模したオブジェがあり、おしりにさわると恋が実るといわれるパワースポットとしても人気なのだとか。商店街を訪れる際には、併せて恋愛成就の祈願に訪れてみては。
◆巣鴨地蔵通り商店街
住所:東京都豊島区巣鴨4-22-8
電話:03-3918-2101
【10】暮らしやすい街を支える、えるもーる烏山/烏山駅
京王線烏山駅からすぐの場所にある「烏山駅前通り商店街」は、「えるもーる烏山」という愛称でも親しまれ、150店以上の加盟店が軒を連ねる商店街です。総菜店、鮮魚・青果の専門店、スーパーマーケットのほか、銀行や商業ビル、公共施設に飲食店と多くの店舗などが並んでいます。地域住民はもちろん、京王線沿線のほかの駅からも買い物客が訪れるほどで、住みやすい街として人気の千歳烏山の街を支える地域の大切な買い物スポットになっています。
商店街独自のポイントカードを全国に先駆けていち早く取り入れ、貯まったポイントは買い物に使えるだけでなく、地元の金融機関で預金もできるという仕組みで話題になりました。近隣には、文学を軸にマンガや映画、美術などの分野をとりあげさまざま企画展示を行う「世田谷文学館」もあるので、商店街散策の合間に訪れてみるのもおすすめです。
◆キャンペーン情報
「Go To 商店街」
2020年11月22日~2021月2月14日まで「えるもーるイルミネーション」を開催。
初日の22日16時30分からは、点灯イベント(点灯式)を予定。
イルミネーションに彩られた、いつもとは違った商店街の雰囲気が楽しめます。
◆えるもーる烏山(烏山駅前通り商店街)
住所:東京都世田谷区南烏山
電話:03-3300-0181(えるもーる烏山事務局)
おわりに
下町エリアから、若者が集まる人気のエリアまで、さまざまな特徴のある東京の商店街。近場に住んでいても、いままで知らなかった商店街や魅力的な商店街が見つかったのでは? 「Go To 商店街」事業の取り組みは2021年2月14日まで順次募集、開催しているので、気になる人は公式サイトをチェックして、身近な商店街の魅力を見つけに行きましょう。