はじめに
移動時間の短縮や寝台列車の廃止などで減ってしまった食堂車付きの列車ですが、最近では旅での贅沢な時間を求めて新たにグルメ列車が運行されることが多くなってきました。
どれも凝ったコンセプトがある列車ばかりです。今回は、時間を作ってまで乗車したいグルメ列車4選をご紹介します。
ななつ星in九州
高級感溢れる「クルーズトレイン」というコンセプトを打ち出して話題になったのが「ななつ星in九州」です。もともとファンの多い寝台列車ですが、この「ななつ星in九州」の誕生で、再度その魅力に注目が集まっています。
食のコンセプトも「地元のおいしいもの」にこだわっていて、旅ならではのものを味わう喜びを体験できます。東京にいては感じられない、地方ならではの良さを教えてくれる列車です。
ななつ星in九州
越乃Shu*Kura(こしのしゅんくら)
水と米の都である地酒王国の新潟県ならではの列車「越乃Shu*Kura」は、新潟の地酒の利き酒や、地元食材のおつまみが楽しめる大人に嬉しい列車です。地元の銘酒がたくさんある新潟なので、のんびり座ったまま利き酒ができるのは贅沢ですね。
展望ペアシートは窓を向いたカウンターのようになっているので、日本海を眺めながら地酒を堪能できます。イベントスペースは酒樽をイメージしたスタンディングテーブルになっているので、お洒落な雰囲気で日本酒を楽しめますね。
越乃Shu*Kura
52席の至福
都内から気軽に利用できるグルメ列車が、西武鉄道の運行する「52席の至福」です。池袋から発車するので、アクセスしやすいのも魅力。この名前は定員が52人ということから名づけられました。
自然をイメージして作られた車内は木材がふんだんに使われていて、和モダンな雰囲気です。食事はブランチコースとディナーコースがあり、どちらも車内のオープンキッチンで作られています。
そしてなんと、デザートはビュッフェスタイル!
お腹がいっぱいでも、つい色々食べてしまいそうですね。
52席の至福
GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)
「世界最速の芸術鑑賞」というコンセプトで誕生した「GENBI SHINKANSEN」は、真っ黒でスタイリッシュな車体も魅力のひとつです。
車内の見どころはたくさんありますが、そのひとつに、13号車のカフェがあります。内装の担当をしたのはアーティストの古武家賢太郎氏で、上越の風景が描かれています。
ここでいただけるのは、十日町すこやかファクトリーのスイーツや、燕にある人気コーヒー店のツバメコーヒーのドリンク。スイーツは魚沼産コシヒカリの米粉を生地に混ぜこんだなパウンドケーキや、手づくりにこだわった佐渡乳業の佐渡バターを使用したフィナンシェなど、こだわりのメニューが揃います。
アートな時間をさらに特別なものとしてくれる逸品が揃っている列車ですね。
GENBI SHINKANSEN
おわりに
食堂車のある列車は、映画や小説の中に出てくる列車のようで憧れてしまいますよね。
最近運行しているグルメ列車は、それぞれ趣向を凝らしてあるものばかりなので、列車に乗ることを旅の目的にしてしまってもいいかもしれませんよ。