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インターコンチネンタルグループ、中国で94%のホテルが再開 新規開業は準備を継続、買収も視野に


InterContinental Hotels Group(インターコンチネンタルホテルグループ、以下、IHG)の今年第1四半期のRevPAR(客室1室当たりの収益)は前年比 24.9% 減少し、競合他社と類似した結果となった。3月のRevPAR は、55% 減で、さらに 4 月は約 80% 減を見込んでいるものの、中国における回復傾向や新規開業のプラン推進など、将来的には明るい材料も散見される。


IHG は今回の業績発表の前の4月末に1億5千万ドル(約 160 億円)のコスト削減を公表しており、新型コロナの影響を受けていることは明白だ。だが、キース・バー最高経営責任者は先ごろ開かれた収支会見で「明るい材料」も提示した。


5900 ホテルを有する IHG 最大の市場である米国ではホテルの9割が営業しているほか、中国では一時閉鎖した 180 ホテルが 10 軒を残して現在は再開しており、「ゆっくりといい方向に動いている」とべた。また、「オーストラリアやニュージーランドでは今後の回復が見込まれ、中国ではビジネスが再開されている」という。


ビジネス関連の旅行に関しては「これでビジネス旅行が終わるとは基本的に考えていない」とし、「カンファレンスや会議、イベントなどは時間の経過とともに戻ってくる。ビジネス旅行は復活し、レジャー旅行は成長し続けるだろう」と予想した。


新規開業は準備を継続、買収も視野に


IHG は、今後の成長と年内の開発パイプラインについても強気で、第1四半期には1万4千客室(104ホテル)を契約。4月には米国で10ホテルをオープン、中華圏では今年開業予定地の95%で工事を再開しており、今年の開発パイプラインは28万8千客室に上る。


バー氏はパンデミックで被害を受けるホテルの吸収も念頭に置く。「民泊にも逆風が吹くだろうし、弱いブランドや独立系ブランドは融合して、大ブランドの仲間になるだろう」とし、グループ傘下に入ったインディゴやキンプトンのように、新たなブランドを模索する可能性について言及した。


また、自社の予約システム「Concerto」にも力を入れている。技術プラットフォームの導入は、異なる料金や製品、サービスの提供を可能にするうえ、モバイル機器を使った事前チェックインやルームキーなどの機能を利用できるため、回復の初期段階ではゲストは従業員との物理的な接触の縮小にもつながる。


「稼働率は30%前後で損益がなく、今は20%台半ばくらい。政府の支援と我々のコスト削減によって、彼らの財政状況はおおむね健全。プレッシャーはあるが、それなりに良い状態にある」と説明した。IHG は約 2100 億円(20 億ドル)の流動性資金を保有しており、稼働率0%でも今後 18 カ月は生き残れると述べた。


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