大手検索サイトのGoogle(グーグル)は米国時間7月24日、Googleが提供するWebブラウザ「Chrome」の最新バージョン「Chrome 68」の配布を開始し、予定通りHTTPのWebサイトに対して「保護されていません」という警告表示を開始した。
すでに「Chrome 68」から暗号化されていないHTTPのWebサイトにアクセスすると「保護されていません」という警告表示が確認できる。
Googleは数年前からWebマスターに対して、情報が第三者から読み取られてる可能性があるHTTPから通信が常時暗号化されるHTTPSへの移行を促してきた。
「http://~」ではじまるURLが保護されてないWebサイトにではサイトでIDやパスワード、クレジットカードなどを入力すると第三者に情報を読み取られる恐れがあるためだ。
Chrome最新バージョンでの仕様変更に伴い通信が常時暗号化されるHTTPSが増えることで、Webサイトの利用者はより安心してインターネットを利用できるようになる。
その一方で、オンライン旅行サイト経由での予約に加えて、自社予約サイトを運営し宿泊予約を獲得しているホテルオーナーはHTTPSへの移行を行わなければ、利用者に不安を与えかねないため注意が必要だ。
国内大手ホテルチェーンのWebサイトをAirstairが調査したところ、大手オンライン旅行サイトは以前からHTTPSに移行されており特に問題はない。しかし「Chrome 68」がリリースされた現在でも自社予約サイトを中心に「保護されていません」の警告表示が出ている自社予約サイトが散見される。
国内系の大手ホテルチェーンの自社予約サイトでも日本語以外の多言語対応ページを中心に「保護されていません」の警告表示が出ている例が散見され早急な対策が求められる状況になっている。