ジェットスター・ジャパンは、8月8日の「ベーグルの日」に合わせて、全路線で7月15日から販売を開始した就航地がテーマのベーグルサンド2種類を、100円引きで販売するキャンペーンを行った。
販売を行っているのは、東京・自由が丘を拠点とするベーグル専門店「ジュノエスクベーグル」とコラボした、愛媛県産ブラッドオレンジをふんだんに使用し、爽やかな香りが楽しめる「ブラッドオレンジベーグルサンド」と、名古屋めしの代表格である小倉トーストをイメージし、プレーンベーグルに小倉あんとマーガリンを挟んだ「小倉マーガリンベーグルサンド」の2種類。いずれも価格は税込500円。温かい飲み物とのセットは同650円、冷たい飲み物とのセットは同700円。いずれも同日に限りいずれも100円引きで販売した。
筆者も取材の前乗りのため、同日最終便の東京/成田発大阪/関西行きGK211便に搭乗。なんとベーグルに限っては半額となる”見切り販売”を行っており、1個250円と激安だった。キャンペーンに合わせて大量に用意していたのかもしれない。最後の1個だった「小倉マーガリンベーグルサンド」と、そこそこ余っていた「ブラッドオレンジベーグルサンド」の2つと、ホットココアが(なぜか)売り切れだったのでホットコーヒーで〆て700円。割高と思われがちの機内販売の割には安い買い物だったといえるだろう。ちなみに定価だと1,150円(ドリンクとセットの割引含む)、同日は950円で販売していたことになる。
通路側に座っていたので、ベーグルが保管されていたカートの状態がよく見えたのだが、結構乱雑に引き出しに収納されており、最初はラスト1個の「小倉マーガリンベーグルサンド」は売り切れとされていたほど。提供された際には2つとも潰れかけた状態だった。機内でベーグルを食べるのは、旧エアアジア・ジャパンが就航当時に販売していた、「スモークサーモンとクリームチーズ、レッドオニオンのベーグルサンド完熟赤のトマトスープセット」(800円)以来。当時提供していた際には半透明の袋に入っていたが、形はきちんと保たれていた気がする。こちらは割と人気商品だったと記憶しているのでジェットスター・ジャパンの新商品の期待は高かった。いずれも味は美味しかっただけに、とても残念なところ。
おそらく形が潰れているのは保管方法だけではなく、外袋の他に中でもベーグルをラップで包んでいるからというのも一因かもしれない。ラップが湿っていて若干水滴が付いていたのも、ちょっと気になった。一日中温度と気圧の変化に耐え続けた”見切り品”だからだろうか。
ジェットスター・ジャパンのホームページには、「8月8日にベーグルを食べたら、ハッシュタグ「#88ハッピーベーグル」でハッピーをシェア」と書かれているものの、このハッシュタグが付いた投稿は、TwitterとInstagram上では皆無。ジェットスターの公式TwitterやInstagramですら投稿していないなんて、キャンペーンとしてはいささか(というか、相当)中途半端過ぎるように思える、8月8日だった。
ところで、これまたビックリしたのは、カレーとチャーハンだと思い込んでいたメニューが「スプーン」単体だったということ。国際線限定メニューとして「チキンカツカレー」(同1,000円)があるものの、よくメニューを眺めないと「カレーとチャーハン」という不思議な組み合わせのメニューに思えてしまう。それより、このスプーンは売れるのだろうか。
我が家にも3つばかりある「オリジナルブランケット」(同1,000円)もちょっと変わっている。下段左端の男性は「到着後のご使用の一例」だそうで、こういう使い方があるのだなと実感。この姿より、機内でブランケットを使って寝ている子供のほうがとても自然なのだが、そんな写真が一つもないところが微妙なメニューであった。
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