スカイスキャナージャパンとダイヤモンド・ビッグ社は、6月7日から20日まで、地球の歩き方公式ウェブサイトに訪問するユーザー男女2,457名を対象に海外旅行の情報収集等に関する意識調査を実施し、結果を発表した。
結果によると、旅の情報収集サイトや価格の比較検討が可能なオンラインサービスが増え、自由旅行を選択する人が急激に増える中で、選択肢が多すぎて迷うことから予約までに時間がかかり、満足していない人が多くなるという結果が見える結果となった。
まずは各年代の旅のスタイルについて見てみると、1980年代までは、添乗員が付くパッケージツアーが一番利用されてたが、1990年から自由時間が多いパッケージ旅行が人気を逆転。航空券もホテルも個人で手配する自由旅行は、1980年から10年毎に利用者がほぼ倍増し、2010年代には最も利用される旅行手段となった。自由旅行の利用者が年々増えるかたわら、自由時間が多いパッケージ旅行の利用者は、2000年以降は成長が鈍化した。一方、添乗員が付くパッケージ旅行も、年々減少してはいるが、2000年からその傾向も緩やかになっており、添乗員付きのパッケージ旅行の需要もある程度はあることが分かっている。
インターネットで旅行商品を予約することで感じる長所、短所について聞いたところ、インターネットで旅行商品を購入する上での長所においては、旅行計画を自由に組める、旅行の選択肢が多い、自分の知らない情報を見つけられる、時間が短縮できると、全てにおいて8割前後の支持を得た。その反面、選択肢が多すぎて混乱困惑すると回答した人は54%、予約サイトが多すぎて自分の購入した旅行商品が最も得かわからないと答えた人は60%にのぼり、インターネット上の旅行サービスが多く、比較する上で不便さを感じる人もいるという結果が浮き彫りに。多くの宿泊予約サイトや航空券の検索サイトがあることで何が一番自分にあっているのかを分からなくなっている人が多くなっているようだ。
最後に、予約した商品が自分に最適なものか自信があるかどうかということと聞いたところ、全体で毎回自信があると回答したのは25%だった。年齢別では、34歳以下と35歳から59歳の両グループでは毎回自信がある人は約2割であった一方、60歳以上グループの約4割は毎回自信があると回答している。また、旅行商品を探してから実際の予約をするまでの時間を聞いたところ、6割の人が1週間以上かけていると回答し、その次に多い回答は4日から7日間の2割だった。34歳以下は自由旅行が多く、選択肢が多すぎる一方で、60歳以上は添乗員付きのパッケージ旅行を利用できる機会が多く、選択肢が多過ぎないことが自身に繋がっているのではないかとも考えられる。