オンラインホテル予約サイトのホテルズドットコムは、独自に世界の主要都市にあるホテル宿泊料金を定期的に調査する「Hotel Price Index(HPI)」の2015年の調査結果を基にした、日本人旅行者の、5つ星ホテル都市別宿泊料金ランキングを発表した。
5つ星ホテルの1泊あたりの平均宿泊料金が最も低い10都市のうち7都市がアジアに集中しており、マレーシアのクアラルンプールが16,425円で値ごろ感のある都市の第1位に輝いた。東京の1泊あたりの平均料金は60,814円となっており、およそ3分の1の値段で最高級ホテルに宿泊できる計算だ。また、その他の地域では、ヨーロッパからトルコのイスタンブール、ドイツのデュッセルドルフおよびベルリンがそれぞれ4位、7位、10位にランクインしている。ヨーロッパ内でもドイツは比較的お得に5つ星ホテルを楽しめる国のようだ。
一方で、5つ星ホテルの1泊あたりの平均宿泊料金が最も高い都市ランキングでは、ドル高を受けてか上位3位をロサンゼルス、ホノルル、ニューヨークと米国の都市が占める結果となった。中でも、ロサンゼルスが79,579円の最高額を記録し、続くホノルルは74,281円、ニューヨークは66,107円という結果となった。ロサンゼルスはクアラルンプールの約4.8倍ということとなる。また、東京は60,814円で高い都市ランキングの7位にランクインしている。
2015年は、円が一部の通貨に対して大幅に下落した一方、5つ星および4つ星などのラグジュアリーホテルにおける平均宿泊料金が大幅に下がった都市では、値ごろ感が高い都市として日本人旅行者に人気を博している。最も高い変化率を示したのはトルコのリラがテロなどの政情不安で2015年を通じて下落していることが要因としてトルコのイスタンブールとなっている。また、プーケットをはじめ、韓国の釜山、ソウルなどのアジア諸国は最も大幅な平均宿泊料金の低下を記録し、この傾向は2016年も継続するものと思われる。