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小田急の“古豪”8000形、西武鉄道に譲渡 5月末から国分寺線で運行


5月24日、西武鉄道は小田急電鉄から譲受した「サステナ車両」の引き継ぎ式を西武新宿駅で実施した。これにより、31日から西武国分寺線で営業運転を開始する。サステナ車両とは、省エネ制御技術である「VVVFインバータ制御方式」を採用する車両で、西武鉄道は2030年度までに全車両を環境負荷の少ないVVVF車に置き換える計画である。今回引き継がれた小田急の8000形は、1985年製の物で、元は界磁チョッパ制御方式だったが、2003年以降VVVF制御方式に改良された車両である。西武鉄道と小田急エンジニアリングが改造に携わり、試乗イベントも実施された。

西武鉄道は5月24日、小田急電鉄から譲受した「サステナ車両」の引き継ぎ式を西武新宿駅で行った。31日から国分寺線で営業運転を開始する。

「サステナ車両」とは西武鉄道独自の呼称で、他社から譲受した、エネルギー効率の高い制御方式「VVVFインバータ制御方式」を採用する車両を指す。同社は保有車両の省エネ化に取り組んでおり、西武新宿線と西武池袋線、山口線には新造車両、その他の支線系にはサステナ車両の導入を進め、2030年度までに全ての車両を環境負荷の少ないVVVF車とする計画だ。

小田急電鉄からは8000形を、東急電鉄からは9000系を譲り受け、2029年度までに合わせて約100両のサステナ車両を導入。8000形は国分寺線で、9000系は多摩川線、多摩湖線、西武秩父線、狭山線で運行する。

[caption id="attachment_339728" align="alignnone" width="900"] ▲小田急電鉄の8000形(譲渡対象ではない車両)[/caption]

8000形は小田急電鉄が1982年から導入を始めた車両。当初は界磁チョッパ制御方式が採用されていたが、2003年からのリニューアル工事で一部を除きVVVF制御方式に更新された。今般、第1編成として引き渡されたのは1985年に製造された8000形8261編成で、西武鉄道では8000系8103編成と呼称される。

[caption id="attachment_339724" align="alignnone" width="900"] ▲“サステナ車両化”した西武鉄道の8000系8261編成[/caption]

車両の改造は、西武鉄道と小田急エンジニアリングが連携して担当。西武線での走行に必要な保安装置の整備などを行った。

引き継ぎ式では、小田急電鉄の運転士が西武鉄道の運転士に、鉄道車両で使われる鍵のモチーフを手渡した。小田急エンジニアリングの岩﨑佳之社長は、「8000系は長い間、小田急線の安全と快適を牽引してきた名車両。万全な整備で西武鉄道に届けた。今後は西武沿線のお客さまの期待にもしっかりと応えると確信している」と、40年にわたって活躍した古豪を新天地へ送り出した。

このほか、24日と25日の2日間は試乗イベントが行われ、営業運転開始後は通常走行しない西武新宿線を走る姿が見られた。

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