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JR東日本、「はやぶさ・こまち」イメージの保守用車 East iと併用


JR東日本は、新幹線用レールモニタリング車「SMART-Green」と線路設備モニタリング車「SMART-Red」を公開しました。これらの車両はレーザーや超音波センサーを用いてレールや線路設備の状態を自動で点検・検査することで、作業の精度向上と生産性向上を目指します。「SMART-Green」は時速70kmでレール表面や内部の状態を検査し、「SMART-Red」は分岐器や軌道材料の状態をモニタリングします。これにより目視作業の削減と検査頻度の増加が可能となり、ビッグデータを活用することで劣化の予測精度を高めることが期待されます。これらの車両の導入は保全方法の革新に寄与します。

JR東日本は11月22日、新幹線用のレールモニタリング車「SMART-Green」と、線路設備モニタリング車「SMART-Red」を公開した。これまで技術者が目視で行っていた線路点検・検査を機械化することで、安全品質の向上や社員の生産性向上を図る。

SMART-Greenはレールの状態を点検・検査する保守用車。搭載したレーザー照射装置や超音波センサーにより、レール表面の凹凸や摩耗、レール内部の傷の状態をモニタリングする。従来の探傷車の約2倍となる時速70kmでのモニタリングが可能で、JR東日本によると、レール状態の測定速度としては国内最速だという。

[caption id="attachment_320773" align="alignnone" width="900"] ▲SMART-Green(左)とSMART-Red[/caption]

一方のSMART-Redは、線路設備を点検・検査する保守用車。分岐器モニタリング、軌道材料モニタリング、点群データ取得の3つの機能を持ち、線路の歪みやレール締結装置の状態などを測定しつつ、走行経路周辺の空間情報を点群データで取得する。

両車両の導入により、目視での作業は約50%削減し、検査頻度は最大12倍に増やすことが可能になる。あわせて、測定で得られたビッグデータを分析するシステムを導入し、劣化予測の精度を高めることで、設備の状態に応じてメンテナンスを行う保全方法(状態基準保全/Condition Based Maintenance)を実現する。

SMART-Greenは2023年6月に1台導入しており、先行して運用を開始している。SMART-Redは2025年度末までに4台導入する。JR東日本の担当者によると、カラーリングはそれぞれ「はやぶさ」のE5系と「こまち」のE6系をイメージしており、2両を連結して運用する場合もあるという。

なお、JR東日本の担当者によると、2001年に登場した検測用新幹線E926形「East i」については今回導入される保守用車とは役割が異なるため、今後も運用が続けられるという。

[caption id="attachment_320770" align="alignnone" width="900"] ▲SMART-Greenのモニタリング装置[/caption]

[caption id="attachment_320768" align="alignnone" width="900"] ▲SMART-Redの分岐器モニタリング装置[/caption]

[caption id="attachment_320772" align="alignnone" width="900"] ▲SMART-Redの軌道材料モニタリング装置[/caption]

[caption id="attachment_320767" align="alignnone" width="900"] ▲SMART-Redの点群データ取得装置[/caption]

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