全日本空輸(ANA)は、SITA社の「SITA Passenger Service System」がサイバー攻撃を受けた影響により、ANAマイレージクラブの会員情報の一部が漏洩したと発表した。
ANAでは、ANAマイレージクラブのプレミアムメンバーのアルファベット表記の名前、会員番号、会員のステータスが漏洩したとしている。パスワードやクレジットカード情報、パスポート番号などは含まれていない。共同通信によると、対象者は約100万人。
すでに日本航空(JAL)も、JALマイレージバンク会員の同様の情報、約92万人分が漏洩したことを明らかにしている。
両社は、マイレージ会員が提携航空会社を利用する際に、アルファベット表記の名前、会員番号、会員ステイタスをSITAを通じて提供している。
SITAは声明で、2月24日に重大なデータセキュリティ事案が確認され、迅速な措置を講じたとしており、すでに外部の専門家の支援を受け、調査を開始していることを明らかにしている。
SITAは、スイスのジュネーブに本社を置く、世界の航空会社、旅行代理店などに、ネットワークや業務用アプリケーション等の各種サービスを提供している企業。