JR東日本とNTTドコモは、時速360キロで走行する新幹線試験電車「ALFA-X」での5G通信の無線通信実験に成功したと発表した。
高い周波数帯を用いる5Gでは、ドップラー効果や線路周辺の遮蔽物の影響を受け、通信品質が不安定になるという大きな課題があることから、NTTドコモでは2017年より実証実験を進めてきた。
東北新幹線の仙台〜新青森駅間の一部区間の線路沿いに、約900メートル離して2ヶ所の基地局を設置。4.85GHz帯の周波数帯で、3GPP国際標準仕様に準拠した実験装置を用い、移動局の受信時には最大500Mbps以上、送信時最大100Mbps以上の通信速度によって、約30分間の4K映像コンテンツを約1分でダウンロードできたほか、8Kの高精細映像の伝送にも成功した。
これらの技術を活用し、高速鉄道での快適なモバイル通信環境と付加価値の高い移動空間を目指すとしている。