![東海汽船 さるびあ丸(3代目)](/showTraicyimg?url=https%3A%2F%2Fwww.traicy.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F06%2FDSC_7010.jpeg&f=20170802)
東京と伊豆諸島を結ぶ航路などを運航する東海汽船は、6月25日に就航する新造船「さるびあ丸」を公開した。同日をもって引退する2代目「さるびあ丸」の置き換え船で、1973年に就航した初代から約半世紀にわたって受け継がれてきた名を継承し、3代目「さるびあ丸」として就航する。新造船導入は、2014年の「橘丸」以来6年ぶりだ。
下関市の三菱造船で6月5日に竣工し、同日に東海汽船に引き渡された。全長118メートル、幅17メートル、航海速力は20ノット(時速約38キロ)。総トン数は約6,099トンで、2代目「さるびあ丸」(5,019トン)に比べて約1,000トン増加しているが、燃費は約11.3%改善されている。
![東海汽船 さるびあ丸(3代目)](/showTraicyimg?url=https%3A%2F%2Fwww.traicy.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F06%2FDSC_7016.jpeg&f=20170802)
カラーリングは美術家の野老朝雄氏が手掛けた。外観は伊豆諸島沖を流れる黒潮をイメージして「TOKYOアイランドブルー」と名付けられた藍色と、幾何学模様が特徴になっている。
![東海汽船 さるびあ丸(3代目)](/showTraicyimg?url=https%3A%2F%2Fwww.traicy.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F06%2FDSC_6966.jpeg&f=20170802)
船内は7層構造。船体カラーリングに合わせ、青と白を基調としたデザインだ。客室・客席は従来と同様、特等室、特1等室、1等室、特2等室、2等和室、2等椅子席の6種類に分かれており、旅客定員は1,343人。うち733席が指定席となっている。特2等室以上は全室・全席にコンセントが装備されている。また、2等椅子席には全席にUSBポートを装備した。
船内はエレベーターや多目的トイレ、車いす置き場を備えたバリアフリー対応となっている。レストランも車いすのまま利用できる広さの通路幅を確保した。
初便は6月25日の東京〜大島・利島・新島・式根島・神津島航路。同航路は通常、東京・竹芝桟橋を午後10時に出港するが、初便は2代目「さるびあ丸」の最終運航便となる東京〜三宅島・御蔵島・八丈島航路の出港時刻に合わせ、同10時30分に繰り下げる。これにより、25日は2代目・3代目「さるびあ丸」が同時に竹芝桟橋を出港することになる。
3代目「さるびあ丸」はこのほか、2021年夏からは東京湾をめぐるクルージングの「東京湾納涼船」としても運航される予定だ(今夏の運航は中止)。
![東海汽船 さるびあ丸(3代目)](/showTraicyimg?url=https%3A%2F%2Fwww.traicy.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2020%2F06%2FDSC_6953-1.jpeg&f=20170802)
▲特等室(5階)。定員2人
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▲特等・特1等室は専有部分にシャワー室と洗浄機能付きトイレを完備している
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▲特1等室(5階)。定員4人
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▲特1等室の2段ベッド
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▲1等室(3〜5階)。定員7〜12人前後。全席にマットレスが備えられている
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▲特2等室(3・4階)
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▲特2等室。コンパートメントあたりの定員は4人
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▲特2等室の2段ベッド
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▲特2等室のベッド
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▲2等和室(2〜4階)。定員10〜18人
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▲2等椅子席(3・4階)
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▲2等椅子席のリクライニングシート。肘掛け部分にUSBポートがある
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▲レストラン「ミルキーウェイ」(6階)。
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▲ペットルーム(5階)
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▲展望デッキ(7階)
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▲メディアに船内が公開された6月18日は、東京都の小池百合子知事も視察に訪れた(写真左から東海汽船・山﨑潤一代表取締役社長、野老氏、小池知事)