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ANAHD、20年3月期は276億円の最終黒字 無配転落、業績予想は未定


ANA(エアバスA380型機、ダニエル・K・イノウエ国際空港)

ANAホールディングスは4月28日、2020年3月期決算を発表した。



売上高は1兆9,742億円(前期比840億円減)、営業利益は608億円(同1,042億円減)、経常利益は593億円(同973億円減)で、最終損益は276億円(同831億円減)の黒字となった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、移動需要が急減したことから、予想を大きく下回った。



セグメント別では、航空事業は495億円、航空関連事業は181億円、旅行事業は13億円、商社事業は29億円、マイレージ付帯収入や機内販売収入などのその他の事業は35億円のそれぞれ黒字だった。航空事業は、国際線旅客、国内線旅客、貨物、LCCともに売上高は減収となった。



航空機の受領遅延やエンジンの不具合に対する補償金と、ピーチ・アビエーションののれんの減損を特別損益に計上した。



今期の期末配当は無配とする。前期は1株あたり75円、総額251億円の期末配当を行っていた。



2021年3月期の業績予想や配当は未定。新型コロナウイルスの収束時期が不明な現時点では、算出することは困難であるとした。



また、きょう4月28日に、金融機関と新たに3,500億円のコミットメントライン契約を締結したことも明らかにした。4月に金融機関から1,000億円を借り入れる。すでに1,500億円のコミットメントライン契約も締結している。



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