日本空港ビルデングと東京国際空港ターミナルは、羽田空港第3ターミナルの一部エリアを増築するとともに、第2ターミナルに国際線施設を整備し、3月29日より全面供用を開始する。
第2ターミナル
第2ターミナルは、「空」をコンセプトに、日本の伝統文様の「麻の葉」をかけあわせて空間を構成した。屋根材の軽量化や、既存建物の柱や杭などを再利用するなど、減災対策も講じた。
地下1階にチェックインと自動手荷物預けカウンターを設置し、「レールサイド チェックインサービス」を開始する。ファーストクラスや多頻度利用者向けの搭乗手続き施設も備える。保安検査場には、CT型機内持込手荷物検査用X線検査装置とスマートレーンも導入する。顔認証技術を活用した新しい搭乗手続き「OneID」も、2020年上期に実証実験を予定する。
商業エリアは「TOKYO AIR」をコンセプトに、蔦屋書店やスターバックスコーヒーなど34店舗を設ける。搭乗口は、71番から73番を国際線専用、66番から69番は国内線と国際線を使い分ける「スイング運用」を行う。空港会社が運営するラウンジ「POWER LOUNGE PREMIUM」も備える。
国際線エリアの運用時間は24時間で、国内線エリアは従来どおり、深夜早朝時間帯は閉館する。
第3ターミナル
3月14日に国際線ターミナルから改称する第3ターミナルは、ターミナル本館の出発・到着エリアを増床し、チェックインカウンターや手荷物引き渡しのターンテーブル、サテライトの搭乗橋を増設。順次供用を開始している。
1階北側には、新たに本館2階・3階に直接入館できるエントランスとエレベーター3基を設置した。制限エリア南側にも「SKYLOUNGE SOUTH」を設置し、北側の「SKYLOUNGE ANNEX」は秋にかけて改修する。
4月21日に開業する、ホテルや温浴施設、中長距離バスターミナル、コンベンション施設を備える複合施設「羽田エアポートガーデン」にも直結する。